2020年05月24日

恐怖の構造

本日は平山 夢明 氏の
恐怖の構造
です。


本書は怪談実話やホラー小説の執筆、
最近では「ホラーではないけど怖い」
作品を書いている著者が、
「怖い」や「恐怖」とは何か?
ということを説いた一冊です。


「喜び」とか「幸せ」、「笑い」
というものはよく語られますが、
「恐怖」について深く考えることは
少ないようです。

単純に「怖い」からかもしれませんが。


そこで本書では
「恐怖とは何か」について徹底的に考えます。

ホラーが好きな人とそうでない人の違い、
なぜ、人形やピエロが怖いのか?
恐怖の性差とは?
恐怖より不安が怖い、
など怖さの本質に迫るトピックがいっぱいです。

ホラー映画や小説を見る目を
変えてくれる本といえるでしょう。


個人的には、
笑いと恐怖が紙一重だ
という話が印象的でした。

子供のころ、お笑いの番組に恐怖を
感じたことを思い出しました。

恐怖にはこんな構造があるのですね。


メディアを問わず、ストーリーを作る人には
お勧めの一冊です。
恐怖の構造を知ることにより、
物語に深みを持たせることができるでしょう。


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engineer_takafumi at 02:12|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ クリエイティブ

2020年05月13日

本を売る技術

本日は矢部 潤子 氏の
本を売る技術
です。


本書は1980年に芳林堂書店に入社、
パルコ、リブロと書店に勤務、
2015年まで36年間本を売り続けたという
著者による一冊です。


書店員さんの仕事は
素人にはわかりにくいものだと感じます。

お客として行くと、本を並べるか
レジを打っている姿しか
みることはできませんから。

確かに本を積むのは書店員さんの
大事な仕事なのですが、
この本を読んで、ここまで考えて
本を並べているのだ、と驚きでした。

ほかの業界と比べて極端に多品種の
書籍業界ならではのノウハウは
とても面白かったです。

そして書店には他のお店にはない、
大事な仕事があります。

それは「返品」です。

本は委託販売の形態をとっているので、
返品が必要になるわけです。

その返品のノウハウや哲学にも
興味をひかれました。


個人的には、
プロなら「売り切れ」「品切れ」「置いてない」を
区別して正確に返事しろ
という部分が特に印象に残りました。


書籍業界に携わる方はもちろん、
小売り業に関わる方にはお勧めです。
書店は特殊な環境の小売りですので、
普段と違う刺激が得られると思います。

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engineer_takafumi at 13:55|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ ビジネスその他

2020年05月09日

ディズニーCEOが実践する10の原則

本日はロバート・アイガー 氏の
ディズニーCEOが実践する10の原則
です。


本書はウォルト・ディズニー・カンパニーの
前CEOであるロバート・アイガー氏が
自身の半生について書いた一冊です。

ABCの雑用係から始まり、
所属企業がどんどん買収されて
最後にディズニーの社員になります。

そして最終的にディズニーの
CEOに上り詰めるのです。

ディズニーのCEOとなった後は
ピクサー、マーベル、ルーカスフィルム、
20世紀フォックスとクリエイティブの
会社を次々と買収して、
ディズニーをさらに飛躍させます。

そんな著者のストーリーが
つづられた一冊です。

買収した企業を取り入れるプロセスは
決して簡単なものではないでしょうが、
それを成功させた著者の哲学が
興味深かったです。


個人的には、
ピクサーの買収のいきさつが
とても興味深かったです。

ジョブズの本やエド(ピクサー)の本でも、
描かれていましたが、
それをディズニー側からみることができて
面白かったです。


クリエイティブの会社に興味がある方に
お勧めの一冊です。
ピクサーやルーカスなど、買収を通じて、
様々な企業の様子がわかります。

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2020年05月08日

数の世界 自然数から実数、複素数、そして四元数へ

本日は松岡 学 氏の
数の世界 自然数から実数、複素数、そして四元数へ
です。


本書は自然数、整数、有理数、実数、
そして複素数から四元数、八元数と
数の拡張の過程について説明する一冊です。

実際は四元数について
多くのページが割かれています。

大学教養レベル程度の数学力で
無理なく理解できるように書かれており、
読みやすい一冊といえるでしょう。

複素数(2元)の本質を理解するためには、
少し遠回りのように感じますが、
四元数について多少は知っておいたほうが
良いと感じています。

また、四元数は交換法則が成り立たない、
八元数になると結合法則も成り立たない、
というような性質が現れます。

そのような制約の多い「数」を
学ぶことによって、
「数」の本質が見えてくることでしょう。


個人的には、
四元数がそれほど広まってない理由は、
「非可換」であることが大きい
という部分が特に印象的でした。

やはり人は交換法則を当たり前に感じていて、
それを満たさない「数」を
奇妙に感じるのでしょう。


四元数、八元数を学びたい人はもちろん、
複素数をより深く理解したい人にお勧めです。
「数」の本質を感じられる一冊です。

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engineer_takafumi at 17:46|PermalinkComments(0) ★理系本の書評 |  ⇒ 数学

2020年04月28日

言語化力

本日は三浦 崇宏 氏
言語化力
です。



本書は博報堂・TVWA\HAKUHODOにて、
マーケティング、PR、クリエイティブを担当。

2017年に独立して、
The Breakthrough Company Goの代表として
活躍されている著者による一冊です。


クリエイティブの方が書く本は
言葉の重みが強くて好きです。
この本もその期待に見事に応えてくれる
一冊でした。


少年のころ、家庭の都合で、
突然、貧乏な暮らしになり、
それを跳ね返したという
個人的なストーリーにはじまり、
言葉を作り、人を動かし、未来を指し示す
方法を説いてくれます。

「感情」や「直観」など言葉に
なりにくいことを言語化する、
教科書的な存在だと感じました。


個人的には、
「直観は言葉にできる。
そう信じることから始めよう。」
という部分が特に印象的でした。

信じなければ始まりません。

うまく言葉を使える人と
そうでない人の違いは
信じているかどうかにあるのかも、
と思いました。


ライターなど言葉を仕事にする人はもちろん、
人生を変えたい、と思う人にお勧めの一冊です。
言葉を使って人生を変える方法を、
学ぶことができるでしょう。


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2020年04月25日

WHO YOU ARE

本日はベン・ホロウィッツ 氏の
WHO YOU ARE
です。



本書はIT企業オプスウェアを創業し
HPに売却してイグジット。
現在はベンチャーキャピタルを運営する
著者による、企業文化をテーマとした一冊です。


企業のビジョンやミッションが大事、
ということは良く言われますが、
機能している会社とそうでない会社が
はっきり分かれているような気がします。

また、言葉にはしずらいのですが、
企業ごとの文化というか雰囲気というものが
存在することを感じている人は多いでしょう。


そんな言語化しずらいことを、
言葉に落としたのが本書になります。

一言でいうと
「企業文化は、言葉ではなく行動に基づく。」
ということになります。

そのことを様々な例や分析を通して、
浮かび上がらせてくれるのが本書です。

「嘘つき」とか「隠避体質」など、
望ましくない文化の企業も多いです。

それがどのように生まれたのか?
もし変えられるとしたら何なのか?
そんなことが考察できる一冊でした。


個人的には、
組織の誰もが「どうしてだ?」
と思うことに対して、どう答えるかで文化が決まる
という部分が印象的でした。

確かに企業文化を語るエピソードは
この形が多いような気がします。

企業要素の構成要素が理解できて、
企業勤めの私としては目から鱗が落ちた
と感じました。


大企業の経営者や人事に携わる人に
特におすすめの一冊です。
ビジョンを掲げてみたのに、
なぜ、社員が変わらないか、
理解することができるでしょう。


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engineer_takafumi at 20:46|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 経営

2020年04月12日

ユダヤの商法

本日は藤田 田 氏の
ユダヤの商法
です。


本書は東大在学中に輸入業を起業し、
日本マクドナルドや日本トイザらスを
立ち上げた故 藤田 田 氏のベストセラーを
復刊したものです。

藤田氏はユダヤ人から商売を学び
「銀座のユダヤ商人」と呼ばれていました。

そのユダヤの商売について書かれたのが
この「ユダヤの商法」です。

初版は1972年で総計276刷、82万7000部という
超ベストセラー、ロングセラーです。


50年以上前の本なので、
現代に役に立つのだろうか?
とも思いましたが、普遍的な内容で
今も輝きを失っていません。

また、基本的に
当時のままで復刊されているので、
今だったら許されないような
率直な表現もあり、楽しむことができました。

「ユダヤ」のビジネス本はヒットの定番です。
その根は藤田氏にあったのだな、とわかりました。


日本人にとっては、
ユダヤ人はあまりなじみがありませんが、
歴史的な背景を含め、
その商才の理由がわかりました。


個人的には、
著者が旧友の共産党候補の応援をした
(選挙資金を用立てた)
時のエピソードが特に印象的でした。

藤田氏のように伝説と言われる方には、
このような強烈なエピソードが
あるものだな、と感心しました。


「お金が欲しい」と起業をする人には
お勧めの一冊です。
成功する商人はどんな思考回路で動くのか
本質を知ることができるでしょう。

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engineer_takafumi at 21:17|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 経営

2020年04月08日

アルゴリズム思考術

本日はブライアン クリスチャン 氏、トム グリフィス 氏の
アルゴリズム思考術
です。


仕事のメールの処理、
引っ越しの部屋探し、
採用する社員をどのように選ぶか、
人は生きていると無数の判断をしています。

それらは感覚的に行われていて、
普段は特に根拠を意識しなくても、
ほぼ正しい判断をしていることでしょう。

しかし、その判断をコンピュータで
行おうとすると「アルゴリズム」という
論理的な体系に落とし込む必要があります。

この過程がとても面白く、つきつめてみると、
人間は実は最も良い判断ができていなかったとか、
より明快な判断基準が存在していた、
ということがわかったりするのです。

そんなことを考察したのが本書です。
アルゴリズムを考察することで、
我々人間の判断の根拠を検証します。


逆に、少し難しいアルゴリズムの問題が
実際の現象にうまく例えられており、
理解が進む面もあります。

特にベイズの法則の事前確率は
本書で理解が深まりました。


個人的には、
コペルニクスの原理というのが
ベイズの法則に無情報事前確率を
用いたものにすぎない
という部分が特に印象的でした。


プログラミングをする人にお勧めの一冊です。
アルゴリズムの可能性の広がりを
感じることができるでしょう。

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engineer_takafumi at 23:52|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 仕事術、思考法・ツール

2020年04月04日

一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書

本日は山 圭一 氏の
一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書
です。


本書は公立高校の教師で
Youtuberとして授業の動画を配信、
それが累計再生回数が1000万回突破、
チャネル登録者数も4万5千人を超えたという
カリスマ講師による一冊です。


一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書
に続く本となります。
日本史は世界史ほどに時代がこじれないので、
世界史よりはインパクトが弱いものの、
年号を書かない、政治史を数珠つなぎにした
というわかりやすさを感じます。

中学以来だった日本の歴史を復習することができ、
知識を深めることができました。

また、明治から昭和にかけての近代史の項目も
しっかり書かれているので、
学生時代には不十分であった近代史の知識を
補充することもできました。


個人的には
日清戦争→日露戦争→太平洋戦争に
至った流れが特に勉強になりました

為政者だけでなく民衆の心理も描写されており、
理解に深みを加えることができました。


学生はもちろん、
日本史を復習したい社会人にお勧めの一冊です。
効率的に日本の歴史を復習できるでしょう。

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engineer_takafumi at 08:11|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ その他の本

2020年03月24日

レバレッジ起業

本日は持田 卓臣 氏の
レバレッジ起業
です。


本書の著者は、大手外資系企業で、
ITコンサルタントとして働いたのち、
株式会社ベンチャーネットを起業しています。

そんな著者による本書のテーマは、
「バーチャル社員」です。


スモールビジネスを起業した時、
何でも自分でやらざるを得ません。

少し落ち着いて、仕事を他の人に
任せようと思っても、
社員を雇うのはリスクがあります。


そこで役立つのが、バーチャル社員の考え方です。

つまりは、ITを使って仕事を外に振る、
ということですが、単なる外注とはなりません。

外から見ると、単なる外注に見えても、
思いを同じにする人と仕事をすれば、
普通の社員と同じようなパフォーマンスが
期待できるのです。


本書では、そんなバーチャル社員を
使いこなすための心得、ツール、実例を
たくさん盛り込んだ一冊です。

リモートワークがどんどん進む時代で、
この働き方を活かすノウハウは、
とても役に立つと思います。

今の時代にマッチした一冊でした。


個人的には、
チームの様子がおかしいかなと思ったら、
まず自分の最近の行動を振り返ってみる。
そして、「心理的安全性」「対等な関係」
というキーワードを思い出してみる。
という部分が特に印象的でした。

バーチャル社員はバーチャルであるが上に、
安心安全や対等、ということが、
リアル以上に重要になるのですね。


起業や副業を考えているサラリーマンに
特にお勧めの一冊です。
起業の心がけを学んだ上に、
ツールの使い方など実践的な知識も
得ることができるでしょう。

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engineer_takafumi at 15:12|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 経営

2020年03月21日

問題解決力を高める「推論」の技術

本日は羽田康祐 氏の
問題解決力を高める「推論」の技術
です。


本書は外資系のコンサルティングファームを経て、
現在は広告代理店で活躍している
著者による一冊です。

この本は「推論の技術」ということで、
帰納法、演繹法、アブダクションという
基本的なテクニックについて解説しています。

実際の仕事に直結するというよりは、
本当の考え方の基礎となる部分について
多くページが割かれています。

よく「仮説思考」だから仮説が大事だ
というようなことが言われています。

しかし、その仮説の作り方について
本当に詳しく書かれた本はあまりありません。

この本は帰納法や演繹法といった
基礎的な思考法から、
どうやって成果に結びつく仮説を生み出すか
ということが丁寧に書かれています。

じっくり読んでいけば、
論理的な思考力を身につけることができるでしょう。


個人的には、
詐欺師にとって最も騙しやすい人は、
実は「論理的思考力が高い人」だ
という話が特に印象に残りました。

この本の中でも、「前提が大事だ」
ということが繰り返し書かれています。
論理において「前提」の大切さを
あらためて認識しました。


ある程度、論理的思考には自身があるけれど、
さらに伸ばして仕事に使えるようにしたい、
という人にお勧めの一冊です。
論理的思考の技術をブラッシュアップし、
さらに推論力を高めることができるでしょう。


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engineer_takafumi at 23:05|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 仕事術、思考法・ツール

2020年03月20日

最速で10倍の結果を出す 他力思考

本日は小林正弥 氏の
最速で10倍の結果を出す 他力思考
です。


本書の著者は25才で独立するも、
最初は全く稼げず、時給900円のバイトを経験。
しかし、家族の病気をきっかけに奮起し、
一ヶ月後に毎月210万円の報酬を
得るようになったという経験をされています。

そんな著者が本書で説くのは、
「他力思考」です。

自分で何でもやってやろう、
この心がけは悪くはありませんが、
本当の成功は人の力を借りないと、
得ることはできません。

この本では、何でも自分でやらないと
気がすまなかった著者が、
次第に人が離れていくことに気づきます。

そして、うまく人の力を借りて、
成果を出すことを考えるようになるわけです。

なぜ、自力思考では成功できないのか、
人の力を上手に借りる方法、
具体的に成功に結びつけるステップまで、
丁寧に教えてくれました。


個人的には、
かつて「目指せ! 年収1億円」と
紙に貼ったことがありますが(笑)、
全く感情は動きませんでした
という箇所が特に心に残りました。

自分も他人も、人を動かすためには、
感情を動かすことが一番大事なんですね。


自分で頑張りすぎる人にお勧めの一冊です。
人の力を借りることの素晴らしさを
学ぶことができるでしょう。


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engineer_takafumi at 14:59|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 自己啓発

2020年03月17日

確定申告 得なのはどっち?

本日は小林義崇 氏の
確定申告 得なのはどっち?
です。


著者の小林氏は、元国税庁の職員で、
現在ライターをされています。

その著者が確定申告をする上での
ポイントをまとめたのがこの一冊です。

国税で働いたキャリアがある方なので、
文章にも信頼感があります。

税金関係はケースバイケースの場合も多いですが、
ちゃんと区切って正確に伝えようとしている
文章に好感が持てました。

個別に複雑なケースになりそうな場合でも、
本書を読んで、必要な情報にたどり着くことが
できると思われます。


その中でも、〇〇と××のどちらが得?
という切り口で書かれているので、
類書より理解しやすいと思います。


個人的には、
青色申告のメリットのところが特に参考になりました。
自分が申告方法を考える際に役立ちそうです。


独立をして個人事業主になる人にお勧めの一冊です。
税金関係のポイントがコンパクトに学べるでしょう。

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engineer_takafumi at 19:44|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 経済・会計・お金

2020年03月11日

突破するデザイン

本日はロベルト・ベルガンティ 氏の
突破するデザイン
です。


本書はイタリアのミラノ大学の教授で、
リーダーシップやイノベーションが専門です。

大学でマネジメントとデザインのコースを
担当する一方で、経営者に対して
デザインとマネジメント教育を行っています。


最近の社会では、モノ自体は飽和して、
そこに何の意味づけができるか
ということが重要になっています。

たとえば、iPhoneが発売された時、
その技術自体は大したものでは
ありませんでした。

しかし、その卓越したデザインと
タッチというユーザーインターフェイス、
そして、ネット接続環境を持ち歩く
という意味づけが、社会に受け入れられて
大ヒットにつながったのです。


本書ではこのような、
意味づけのイノベーションの原則やプロセスに
ついて研究した成果をまとめたものです。

事例やアイデアの作り方はもちろん、
それを生み出す組織にまで触れられています。

この手のイノベーションを起こすことは
決して簡単ではありませんが、
本書からその方法を知ることができます。


また、本の最後に本書で説く、
意味のイノベーションの事例があります。

著者がイタリアの方ですので、
あまり馴染みのないものも含んでおり、
事例としてとても興味深かったです。


世の中を変える製品を作りたい、
と考えている人にはお勧めの一冊です。
ヒット商品を作るための事例とプロセスを
学ぶことができるでしょう。

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engineer_takafumi at 23:01|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ クリエイティブ

2020年03月05日

つけびの村  噂が5人を殺したのか?

本日は 高橋 ユキ 氏の
つけびの村  噂が5人を殺したのか?
です。


本書はフリーライターとして、
殺人等の刑事事件を中心に裁判傍聴記録を
雑誌、書籍等に発表している
著者によるノンフィクションです。


2013年7月に山口県の限界集落で起こった
5人の殺人、2件の放火事件。
犯人は間もなく逮捕されますが、
妄想の傾向が見られ、
事件の真相はよくわからないまま
裁判で死刑判決が出されます。


この犯人は幼少時代をこの集落で過ごし、
その後、首都圏で働きます。
そして、40歳を超えてから、
集落にUターンしてきています。

ですから、ネット上では、
犯人が村八分にされたという噂が出回ります。

また、犯人の家に犯行を示唆するような
張り紙がしてあることから、
それも人々の興味を引きました。


著者は現地で取材を重ね、
そんな事件の真相に迫ります。

田舎の集落ならではの空気が
文章から伝わってくる本でした。


また、本書は原稿を書いたものの、
当初は出版社に認められませんでした。

そこで、著者が「note」に記事を投稿して、
そこから火がつき、出版に至りました。

そのいきさつについても書かれており、
興味深く感じました。


個人的には、
「ことの真相」というところが
印象的でした。

小説だったらこうはなりませんが、
ノンフィクションだとこんなことが
あり得るのですね。


田舎の特異さに興味がある方には
おすすめの一冊です。
田舎の不気味な空気を
味わうことができるでしょう。


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engineer_takafumi at 00:38|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ その他の本