2018年04月18日

おカネの教室

本日は高井浩章 氏の
おカネの教室
です。
おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 (しごとのわ)

新聞記者である著者が、
自分の子どもにお金のことを教えるために
書いた読み物が、Kindle化されて大評判を得ます。
それが、紙の本になったのが本書です。

ということで本書は金融・経済系学園ドラマという
とても読みやすいスタイルとなっています。

パチンコ屋やローン会社の経営者の娘である女子中学生、
消防士の息子のごく普通の男子中学生、
投資銀行で莫大な給料を得ながら過去に後悔する講師と、
個性の強い3人が物語を進めます。

特に女子中学生の背景がよくできていて、
物語そのものも楽しめると思います。

楽しみながらも、借金や投資、銀行の意義といった
お金の本質に関わる話を短く、わかり易い言葉で語り、
読者のお金に対する理解を深めてくれます。

本当に良い本は中学生レベルで理解できるものだ、
という格言を地で行っている本だと感じました。


個人的には、信用創造の説明の箇所が
特に参考になりました。
銀行の役割の重要性を再認識することができました。


お金の勉強をしたい人、
また子どもにお金の勉強をさせたい人に
おすすめの一冊です。
本質をこれだけ短く、読みやすく書いている本は
そうないと思われます。


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engineer_takafumi at 23:23|PermalinkComments(1) ★一般書の書評 | ⇒ 経済・会計・お金

2018年04月16日

シェアしたがる心理

本日は天野 彬 氏の
シェアしたがる心理
です。
シェアしたがる心理~SNSの情報環境を読み解く7つの視点~

本書は電通にて、現在のメディア環境や
オーディエンスインサイトを分析している
というメディアのプロによる一冊です。


インスタグラムなどの画像や動画を中心とした
SNSを使ったコミュニケーションが
急速に広がってきています。

その中でコミュニケーションがどのように
変化してきているのでしょう。

今までの文字を中心としたコミュニケーションが
画像や動画に置き換わっただけではありません。
それは大きな質的な変化を伴っています。

例えば、情報は「ググる」から「#タグる」へ。
つまり、膨大なWebをテキスト検索するのではなく、
SNSの中で自分と属性が近いユーザーが
発信する情報を集めるように
なってきているのです。

当然、このような志向の変化は
若年層を中心に起こっていきます。
つまり、これから消費者の中心となる
今の若者世代の動向を示していると言えます。

本書は表面的な話だけでなく、
抽象度を高めた深い考察があります。
多少難解ですが、社会学的な文献としても、
十分耐えうるものだと感じました。


個人的には、「本当の自分の欲望」とそうではない
「偽者の欲望」という分割線自体を問い直してみよう、
という部分が非常に印象的でした。

例えば、SNSにあげる写真をとるために、
ナイトプールに行く、といった行動を
愚かと見る向きもあります。

しかし、そこで馬鹿にして思考停止、ではなく
彼女らが正しいという前提で、
その中にどんな世界観があるのか、ということを
問い直してみることが大事なのでしょう。


SNS関連のPRを担当している方には
必読の一冊だと思います。
SNSによって形作られたマーケットを
読み解くヒントがつまっています。

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engineer_takafumi at 01:00|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ ビジネスその他

2018年04月14日

キャラクター小説の作り方

本日は大塚英志 氏の
キャラクター小説の作り方
です。
キャラクター小説の作り方 (星海社新書)

本書は漫画原作者(編集者)、民俗学者、小説家など
多彩な分野で活躍されている著者による
小説のキャラクターの作り方についての本です。

「なぜ、スニーカー小説にアニメ絵が使われるのか?」
という問いかけから始まり、
キャラクター作りのポイントを説きます。

少し文学的、哲学的な話になって
ついていけない部分もありましたが、
キャラクター作りが小説作りそのものであること、
キャラクターを軸とした物語の展開方法などが
わかりやすく書かれています。

特に世界観の作り方とキャラクターとの関係、
「面白さ」の作り方の部分は、とても興味深い内容でした。


個人的には、「世界観」の細部に、
「テーマ」という神を宿らせなくてはなりません、
という部分が印象的でした。

細部に神が宿るなどといわれますが、
その意味の一片が見えた気がしました。


小説に限らず、マンガ、動画などの制作に携わっている、
ストーリーを作る全ての人にお勧めの一冊です。
キャラクターを中心に物語をどのように作るか、
という問題の答えが見えてくるかもしれません。



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engineer_takafumi at 16:25|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ クリエイティブ

2018年04月08日

エンタテインメントの作り方

本日は貴志祐介 氏の
エンタテインメントの作り方
です。
エンタテインメントの作り方 売れる小説はこう書く (角川新書)

本書は「黒い家」や「悪の教典」など
ホラーやミステリー小説で数々のヒットを飛ばす、
貴志さんによる小説の書き方です。

アイデアの出し方、プロットの書き方、
キャラクターの作り方、文章の書き方、
推敲の方法、描写技法など、
小説の要点がカバーされています。

また、それを論理的に言語で説明されているのが、
素晴らしいところです。

例えば「読者が感情移入できない」ということでも、
実例を挙げて、何がまずいのかということを
具体的に教えてくれます。

私は小説を書くことはできませんが、
小説の裏にある作者の思想を学べて
とても興味深かったです。


個人的には、
読者がページをめくる推進力の作り方
の部分が大変参考になりました。


小説を書いてみたいと思う人は
まず読むべき一冊だと思います。
少なくとも、明らかな失敗を犯す可能性を
大幅に下げることができるでしょう。


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engineer_takafumi at 00:29|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ クリエイティブ

2018年04月05日

「かわいい」のわざが世界を変える

本日は下川 眞季 氏の
「かわいい」のわざが世界を変える
です。
「かわいい」のわざが世界を変える: フィールウェアという発想

本書の著者は1982年にソニーに入社、
女性修士エンジニア第一号としてCCDイメージセンサ、
CCDカメラの開発・設計に従事、
「女性エジソン」と呼ばれるほど活躍されます。
その後、独立されて、現在は中小企業の支援や
「フィールウェア・プロジェクト」を主宰されています。

本書のテーマは「フィールウェア」、
つまり、人の感覚を誘発する「モノ」に
ついてのお話です。


本書には「天使の爪切」(ネイルニッパー)や
「CANGAL」(プルタブ缶オープナー)など、
フィールウェアの製品が紹介されています。

男の私でもかわいいと思うデザインで、
写真にワクワクします。

これからは感性の時代だ、と言われますが、
単なるデザインの問題だけではなく、
もっと深い何かがあるような気がします。

そこにたどりつくまでの一つのヒントがある
と感じさせられた一冊でした。


個人的には、
フィールウェアという言葉自体が
強く心に残りました。

少しわかりにくい言葉ではありますが、
これからの社会の行く方向を
示していると感じました。


中小企業を経営されている方に
お勧めの一冊です。
小さいながらも世界を変えようと努力している
著者の活動に共感できるのではないでしょうか。


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engineer_takafumi at 23:48|PermalinkComments(0) ★理系本の書評 | ⇒ その他の工学

2018年04月02日

新しい買い物 理想の社会を買い物でつくる。

本日は勝部健太郎氏と無印良品コミュニティデザインチームの
新しい買い物 理想の社会を買い物でつくる。
です。
新しい買い物 理想の社会を買い物でつくる。

本書は金融、クルマ、小売などの各業界で
ビジネス構築やマーケティングの実務経験があり、
一方、国内外の広告賞も多数受賞されている
著者による一冊です。

著者が2013年より無印良品と「MUJI passport」という
スマホアプリ開発の仕事を始めたことをきっかけに、
本書は無印良品の会長と社員を交えた、
対談という形で進められます。


無印良品はシンプルながらどんどん拡大を続け、
食品や文具中心であった旗あげ時から、
衣料品や家具、化粧品など生活全体をカバーする
品揃えになっています。

あまり派手さはないものの、
無印良品が消費者の心を
つかみ続けているのはなぜでしょうか?

そこには時代にマッチした、
「売り手」と「買い手」の理想像が存在していて、
それに従った展開をしているからなのです。

人はその理想像に共感するからこそ、
無印良品のファンになるといいます。

無印良品にあるのは、
「共感性」と「体験性」と「共創性」です。


ひと昔前とは消費者の「本当に買いたいもの」の
定義が変わってきています。

そんな時代の流れを教えてくれる一冊した。


個人的には、本当に大事なのは
「買う人」のパーソナライズではなく
「買ってもらう側」のパーソナライズだ、
という部分が特に印象的でした。


小売や商品企画に携わる人は
一読をお勧めする一冊です。
現代の消費者の心をつかむにはどうすればいいか、
ヒントが得られることでしょう。


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engineer_takafumi at 22:53|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ マーケティング・営業

2018年04月01日

人工知能時代に生き残る会社は、ここが違う!

本日はジョシュ・サリヴァン氏、アンジェラ・ズタヴァーン氏の
人工知能時代に生き残る会社は、ここが違う!
です。
人工知能時代に生き残る会社は、ここが違う!  リーダーの発想と情熱がデータをチャンスに変える

本書は出版関係者よりご献本頂きました。
オトバンクの上田様、ありがとうございました。

本書の著者は世界屈指のコンサルティング会社
ブーズ・アレン・ハミルトンにおいて
500人以上のデータサイエンティスト集団を育て、
そのリーダーとして活躍しています。

本書はそんな著者が、ビッグデータの効用や
ビッグデータを行かせる企業の条件について説きます。


全体で400ページのボリュームで事例が豊富です。
ただ、全てアメリカの企業ですので、
日本人には少し読みにくいかもしれません。

単にテクノロジーの利点を強調するだけではありません。
それを生かすために企業がどうあるべきか、
また、データサイエンティストの資質の見極め方などは、
実務にもすぐに役立つのではないでしょうか。


個人的には、人工知能時代の会社には
失敗を受け入れられる風土が
より求められるということが印象的でした。

失敗を許容できない文化の会社は
この先、厳しい状況に追い込まれるかもしれません。


これからビッグデータやAIを取り入れようとする
企業の幹部に一読をお勧めする一冊です。
データを生かすためには、
会社をどのように変えていく必要があるか
理解することができるでしょう。

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engineer_takafumi at 20:02|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ ビジネスその他

2018年03月31日

人生を思い通りに動かす大富豪の教え

本日は水野俊哉 氏の
人生を思い通りに動かす大富豪の教え
です。
「99%の人が知らない」 人生を思い通りに動かす大富豪の教え

本書は出版社よりご献本頂きました。
サンライズパブリッシング様、ありがとうございました。

本書はさえない主人公の若手ビジネスマンが、
何かを変えようと思い切って、
新幹線のグリーン車に乗ることから始まります。

その時、偶然に隣り合わせた人が、
起業家として大成功を収めた大富豪でした。

物語はその大富豪が主人公に
宿題を出すことから始まります。

そして、その教えを次々に実践するうちに、
確実に人生のステージが上がり、
最後には成功を収めるのです。

著者が自分を投影したという
キャラクターはリアリティがあります。
本書から主人公の苦労と成功を疑似体験して、
高揚感を感じることができました。


個人的には
何もしないことにお金をかける、
という勇気を持つことだ
という部分が一番印象的でした。


小説が好きな若手ビジネスマンに
お勧めの一冊です。
主人公に感情移入して、楽しみながら、
成功に必要なエッセンスを
学ぶことができるでしょう。

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engineer_takafumi at 23:14|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 自己啓発

2018年03月30日

40歳からの「転職格差」

本日は黒田 真行 氏の
40歳からの「転職格差」
です。
40歳からの「転職格差」 まだ間に合う人、もう手遅れな人 (PHPビジネス新書)

本書はリクルートでリクナビNEXTの編集長を
8年間勤めたという著者による転職論です。

昔は転職市場は35歳まで、と言われていましたが、
私の周りを見ても、それを過ぎて転職していく人、
逆に入社してくる人も多い印象があります。

また、ビジネス雑誌などを読んでも、
転職35歳上限説はもはや存在しない、
などという記事も見かけます。

しかし、実情はどのようなものなのでしょう。

本書では転職市場の前線に立っていた著者が、
40歳を超えた人材の転職市場について語ります。

結果として、確かに市場は広がってはいるものの、
成功者と失敗者の格差が多く、
決して楽観できるものではありません。

本書には事例が多数紹介されていて、
40を超えた転職の失敗パターンを学ぶことができます。

著者は、転職に関しては、
心配しすぎて杞憂に終わるくらいの方が丁度良い、
と言います。
特に、40歳を超えての転職はリスクが大きいため
石橋を叩いて渡る、くらいの感覚が良いのでしょう。


個人的には、職務経歴書の書き方が
大変具体的、実践的で役に立つと感じました。


35を超えて転職を考えている人には
必読の一冊だと思います。
転ばぬ先の杖となってくれるでしょう。



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engineer_takafumi at 21:56|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ ビジネスその他

2018年03月28日

論理的な人の27の思考回路

本日は北村良子 氏の
論理的な人の27の思考回路
です。
論理的な人の27の思考回路

本書は出版社より、ご献本頂きました。
フォレスト出版様、ありがとうございました。


本書は数学パズルや漢字パズルなど、
いわゆるパズルの本です。

ただのパズルの本であれば、500円も出せば、
大量の問題を買うことができます。

しかし、この本がすごいのは、
その解法を詳細まで徹底的に解説することです。

おそらく、この手のパズルには
苦手意識のある人も多い気がしますが、
この本があれば必ず理解できることでしょう。

また、内容はパズルにとどまりません、
数学パズルは論理な思考力を鍛えてくれる、
とても良いトレーニングになるのです。

その思考力とはどのようなものか、
そしてそれをどうやったら鍛えられるかまで
本書で解説されています。

筋トレは効いている筋肉を意識しながら
行うと効果が飛躍的に高くなるといいます。

同様に、この本を読んで、パズルを解くと、
論理的な思考力が効果的に鍛えられることでしょう。


個人的には、
「比較するスキル」が足りないと、
どんどん選択を後回しにするようになり、
楽な選択を繰り返し、人間をダメにする
という部分が特に印象的でした。


数学が苦手だけど、論理思考を身につけたい、
と考えている人にお勧めの一冊です。
パズルを楽しみながら、頭の体操を行い、
思考力を高めることができるでしょう。



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engineer_takafumi at 22:14|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ その他の本

2018年03月26日

「数学」の公式・定理・決まりごとがまとめてわかる事典

本日は涌井 良幸 氏の
「数学」の公式・定理・決まりごとがまとめてわかる事典
です。
「数学」の公式・定理・決まりごとがまとめてわかる事典 (BERET SCIENCE)

本書は高校数学を中心に、
数学で学ぶ項目をコンパクトにまとめたものです。

公式類がコンパクトにまとめられており、
また、グラフや図を多用して書かれているので、
短時間で概要をつかみやすくなっています。

価格もこの手の本としては比較的安いので、
カバーされる範囲を考えれば
コストパフォーマンスも良いと思います。


数学を勉強する大学生にお勧めの一冊です。
手元においておけば、高校数学で不明な部分を
さっと調べることができるでしょう。

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engineer_takafumi at 18:36|PermalinkComments(0) ★理系本の書評 |  ⇒ 数学

2018年03月24日

敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法

本日は根本 裕幸 氏の
敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法
です。
敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法

本書は長年カウンセラーとして活躍され、
のべ15000本以上のカウンセリングと
年間100本以上のセミナーを実施、
著作も多数ある著者による一冊です。

「敏感すぎるあなたが」
という言葉に思い当たらないでしょうか。

特に日本人は同調圧力が強いため、
自分の考えを殺していく中で、
自分の意見そのものが消えてしまった
という人も、多いでしょう。

本書は、人の顔色を過度に気にしてしまう人が
どうやって「自分軸」を取り返していくか、
というテーマの本です。

イラストや文体で、
読みやすいように工夫されており
普段本を読まない人でも、
スムーズに読み進められることでしょう。


個人的には、
1人で居酒屋に行って楽しめるかどうかが、
自分軸が確立できているかを判断する基準だ、
という箇所が特に印象的でした。

会社や学校で、人に流されてしまう、
という人にお勧めの一冊です。
そのモヤモヤをどう解消させるか、
その手順を学べることでしょう。


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engineer_takafumi at 12:58|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 自己啓発

2018年03月22日

短くても伝わる文章のコツ

本日はひきた よしあき 氏の
短くても伝わる文章のコツ
です。
博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ

本書は博報堂で政治、行政、大企業などの
スピーチライターを務めており、
大学でコミュニケーションの講義も担当されている
クリエイティブプロデューサーによる一冊です。

タイトルが「短くても伝わる文章のコツ」と
言うとおりに、この本も一文が短く、
とても読みやすい本に仕上がっています。

文章のリズムもよく、本を読みなれていない人でも、
さっと、通読できるのではないでしょうか。

また、提案が抽象的なものにとどまらず、
具体的な手順にまで落とし込まれているので、
文章を書くときにすぐ使うことができるでしょう。


個人的には、
書き出しは『桃太郎』で、という部分が
特に印象的でした。
人は「いつ」を重要視するものなのですね。


文章がうまくなりたい人は一読をお勧めします。
中身はもちろんですが、この本の構成や文章自体から
学ぶことも多いでしょう。


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engineer_takafumi at 12:18|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 書き方・話し方・言語

2018年03月19日

統計学が最強の学問である[数学編]

本日は西内 啓 氏の
統計学が最強の学問である[数学編]
です。
統計学が最強の学問である[数学編]――データ分析と機械学習のための新しい教科書

本書は著者の大ヒットシリーズ統計学が最強の学問である
の数学編になります。

まず、本書では統計学だけではなく、
機械学習の基礎となる数学をテーマとしています。
これは、機械学習と統計学の基礎となる数学は
よく似ているということにあります。

本書の読者は統計学による推定に興味がある
と思われますので、機械学習にも関心があることでしょう。
そういう意味でお得な一冊と言えます。

全体として500ページを超えている大作ですが、
それは計算過程を詳細に追い、
また文章で丁寧に解説しているところにあります。

逆に言えば、冗長とも言えますので、
ある程度理解できている部分については
ざっと読み流すくらいの感覚で良いでしょう。

本書では交換法則、結合法則などの中学生レベルの話から、
線形代数、ベクトルの偏微分など大学レベルまで扱います。
ですが、目的が統計、機械学習に絞られているため
効率的に必要な数学を学ぶことができます。


個人的には、
ニューラルネットワークは単に「変な関数のよい近似方法」
という部分が特に役立ちました。


機械学習や統計学を業務に利用する人は
とりあえず手元に置いておきたい一冊です。
数学でわからないことが出てきたときに
辞書的に使える一冊になるでしょう。

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2018年03月18日

大富豪からの手紙

本日は本田健 氏の
大富豪からの手紙
です。
大富豪からの手紙

本書は『ユダヤ人大富豪の教え』を代表に
多数の著書のある本田健さんの新作です。

ストーリーは大富豪であった祖父が、
その孫に残した手紙から始まります。

祖父は莫大な財産がありながら、
それ自体は残さず、知恵である手紙を遺したのです。

9通の手紙は偶然、決断、直感、行動、お金、
仕事、失敗、人間関係、運命、のテーマが付けられ、
主人公が手紙に導かれて旅をする、
という流れになっています。

本田さんの著作らしく、読みやすさや共感しやすさに
配慮されておりスムーズに読み進められます。

その中に人生を豊かにするアイデアが
多数含まれており、自然に頭に染み入る感覚が
とても良いな、と思わせる一冊でした。


個人的には、
自分の才能をみつけて、お金を稼ぐプロセスは
人生で最もドキドキすることの1つだから、
あえて、孫にはお金を遺さなかった、
という部分が一番印象的でした。


仕事を頑張っているのに、幸せになれない、
と感じている人にお勧めの一冊です。
たぶんそれはどこかを間違えていて、
本書がその間違いを教えてくれることでしょう。

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engineer_takafumi at 23:05|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 自己啓発