2024年03月13日

「数学的」な仕事術大全

本日は深沢 真太郎 氏の
「数学的」な仕事術大全
です。



本書は「ビジネス数学教育家」として
セミナーの講師として各地で活躍しており、
30冊以上の著作がある著者による
「ベストアルバム」として書かれた一冊です。

そもそも「数学的」とはどういうことか
から始まり、
事実を数字で分析すること(ファクトベース)
仮定を数字で検証すること(アサンプションベース)
数学的な文章の読み方、書き方
数学的な話し方
数学的な資料作成の方法
と、仕事術の王道を行く一冊です。

「ビジネス数学」というくらいだから
乾いた学問なのかと思いきや、
ここぞという時には、人間の直感や覚悟も問います。

数学の世界はともかくとして、
ビジネスの世界は数字の分析だけでは
説明できないこともあります。

しかし、だからこそ、数字でできる分析は
きっちりすることで仕事の質に差がでます。

その実践方法を教えてくれる一冊です。

著者が企業から引く手あまたの研修講師である
理由がわかったような気がしました。


個人的には
そもそも物事をはっきりさせようと思っているのか?
そもそも数値化したいと思っているのか?
そもそも本気で決めようとしているのか?
という部分が特に印象的でした。

数字は強力な武器とはなりますが、
人の想いが乗ってこないと
力を発揮できるものではないのです。


仕事のレベルを上げたい中堅社員に
お勧めの一冊です。
単なるロジカルシンキングを超えたロジカルを
発見することができるでしょう。

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engineer_takafumi at 21:54|PermalinkComments(0) ★理系本の書評 | ⇒ その他の理系本

2023年10月27日

イーロン・マスク

本日はウォルター・アイザックソンの
イーロン・マスク
です。



本書はあのスティーブ・ジョブズの公式の伝記を書いた、
ウォルター・アイザックソンによるマスクの伝記です。

上下巻合わせると1000ページ近いボリュームで、
彼の行動や考えが、詳細に説明されています。

下巻の最後にこの本を書くにあたって、
インタビューしたリストがあるのですが、
それだけで10ページほどのボリュームに
なっているのがすごいです。

ウォルター・アイザックソンがマスクを書くから
これだけのことが可能になったのですね。
まさに、スケールが違う、自伝です。


これを読んでいると、結果を出す人は
こういう動きをするということが
良くわかります。

ただ、私自身はマスクと一緒に
働けるとも、働きたいとも思いませんね……。

ただ、未来はこういう人によって作られる。
ということは理解しておいた方が良いと思います。

ジョブズの自伝でも
「現実歪曲フィールド」という言葉が出てきますが
マスクも同様です。
そんな思いによって、革新的な未来が実現されるのです。


個人的には、
「要件を疑え」という部分が一番印象的でした。

世の中には、ルールとか慣習がたくさんあります。
意味のなさそうなものもたくさんあるのですが、
特に日本人はそれらに盲目的に従ってしまいがちです。

しかし、そこを破ることに、
新しい世界が開けているのですね。


成果を出したい経営者、
特にスタートアップ経営者にお勧めです。
成果を出すとはどのようなことか
理解することができるでしょう。


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2023年08月06日

さみしい夜にはペンを持て

本日は古賀史健 氏の
さみしい夜にはペンを持て
です。


本書は『嫌われる勇気』の古賀 史健さんによる、
日記の書き方を伝える物語です。

書くことの大事さを伝える本は多いですが、
ここまで解像度が高いものはないと思います。

つまり、文章の書き方を
低いステップでだんだん上に登れるように
詳しく書いてくれているのです。

特に、主人公の書いた日記が
そのまま書かれているので、
日記ってこんな風に書くんだ
と理解を深めることができるでしょう。

また、本文中では「日記」の書き方が
メインになっていますが、
これは日記以外の文章でも
普遍的に通じる内容です。

ブログやSNSの投稿に悩む人にも
役立つ内容になっています。


また本書は中学生くらいをターゲットに
しているように思えますが、
大人にこそ読んでもらいたい一冊です。

小説の出来としては「??」な部分もありますが、
会話文の中にある本質的な言葉に
はっとさせられた本でした。

個人的には
ほんとうの気持ちは、もっともっと細かいところまで
スローモーションにすることができる、
という部分が特に印象的でした。

この感覚を「スローモーション」と
表現するのはとても上手ですね。


書くことを子どもに教える人(親、教師)に
特におすすめの一冊です。
子どもに書くことの本質を
伝えることができるようになるでしょう。


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2023年07月01日

会社という迷宮

本日は石井 光太郎 氏の
会社という迷宮
です。



本書は1980年代から40年にわたって
経営コンサルをされてきた著者による一冊です。

例えば「戦略」や「利益」、「組織」といった
経営にとってのキーワードを元に、
著者が論じていく一冊です。

全てが抽象的な話で、
具体的な話は一切出てきません。

それが本、一冊続きます。

また、ともすれば、
現在の会社や経営者に対しての
グチや説教ともとれる内容かもしれません。

ですが、言葉が重く、本質的で、
感じ入るものがあります。

「だからどうしろというのか」
という声も聞こえてきそうですが、
そもそも原則にのっとった経営が
必要なのでしょう。


個人的には「開発」の部分が
特に印象に残りました。

私も大企業で開発の仕事をしていますが、
現状が的確に言語化されていて、
視界が晴れるように感じました。

大企業では「開発」というものは
できない構造になっているのですね。


会社を経営される方には
ぜひ一読して欲しい一冊です。
会社というものの原理原則を
学ぶことができるでしょう。


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engineer_takafumi at 14:44|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 経営

2023年06月05日

聞く習慣 〜自分と人生が変わるいちばん大切な会話力

本日はいしかわゆき 氏の
聞く習慣 〜自分と人生が変わるいちばん大切な会話力
です。


本書の著書は、大学を卒業後、
Webメディアの「新R25」の編集部を経て、
現在はライターとして独立されています。

ライターとして仕事をしているので、
人から取材(インタビュー)をして
原稿を書く機会も多いわけです。

でも、著者は人との会話に
全く興味がないそうです。

学生の時も、友達との会話も盛り上がらず、
ほとんど一人で過ごしていたようです。

そんな著者を変えてくれたのは
インタビューという仕事でした。

実はコミュニケーションは
「話す」より、「聞く」が大事なのです。


本書ではそんな著者が、
人の話の「聞き方」を語ります。

「話す」ことが苦手でも、
いや「話す」ことが苦手だからこそ、
人から良い話を引き出せるのかもしれません。

そして、相手も良い気持ちになるのだから
「聞く」ことは本当にコミュニケーションに
重要なのですね。


個人的には
「雑な質問」には「雑な返答」がセット
という言葉が特に印象的でした。

質問はざっくりとしたものでなく、
相手が答えやすいように
配慮しないといけませんね。


人に興味がないけど、仕事の都合などで、
話をしないといけない方におすすめです。
興味がない話でも、盛り上げる方法を
学ぶことができるでしょう。


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2023年05月06日

夢と金

本日は西野亮廣 氏の
夢と金
です。


本書はキングコングの西野さんによる
夢を叶えるためには金が必要だ、と
そして、その金を得る方法について語った本です。

日本人のお金に対するバグが
これでもか、というほど指摘されています。

人は何にお金を払うのか?
自分が出し手だとよくわかるのですが、
売り手に回ると間違えてしまうのです。


この本を読んでいると、
日本はなるべくして貧困化しているのだな
ということが良くわかります。

ただ、この本に書かれていることを
理解していない人が多いからこそ、
日本にはチャンスがあると言えるのかもしれません。


個人的には
「高価格帯の商品」をなくすと
「お金に余裕がない人からお金をとる世界」になる
という部分が特に印象的でした。

それなのに、「高価格帯の商品」は
買わない人にSNSでボコボコに言われるのですね。


本当は「お金は汚い」という人に
読んでもらいたい本なのですが、
そういう人は本書を手に取ることはないでしょう。

ですから、商売を始めようという方には
ぜひ読んで頂きたいです。
お金に対する根本的な姿勢を
学ぶことができるでしょう。


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2023年04月30日

おいしい仕事術

本日はSHIORI さんの
おいしい仕事術
です。


本書の著者は
22歳でレシピ本『作ってあげたい彼ごはん』を出版。
同シリーズがベストセラーとなり、
著書の累計は417万部をこえます。

結婚・出産を経て、現在は約1万人の生徒数を誇る
オンライン料理教室『L'atelier de SHIORI Online』を
主宰しています。

また、YouTubeのレシピ発信、
Instagramやnoteでの料理だけではない
ライフスタイルの発信を積極的に行い、
同世代の女性を中心に高い支持を得ています。


そんな著者が本書で語るのは、
レシピではなく、「ビジネス」です。

大学で青春を満喫する同世代を横目に
必死に努力して出版を実現した時。

世界中を巡って料理修行した時。

結婚や出産と仕事の両立に苦しむ時。

世間がコロナで苦しむ中で
料理レシピ動画の配信を始めた時。

その動画配信を有料のオンラインにした時。

と、著者のビジネスの様々な判断や
考え方を詳しく説明してくれます。

SNSが広がっていく中でビジネスを広げた
第一世代ともいえる年代にいる中で、
ビジネスを成功させた思想には
関心させられます。

現代で王道になっているビジネスが
ここにあると感じました。


個人的には、
オンラインでは試食で味の共有ができず、
弱みとしか思えなかったけれど、
多角的にシミュレーションを重ね、
レシピに添える情報量を増やすことで、
「再現性の高いおいしいレシピ」を強みにした、
という部分が特に印象的でした。

弱みは強みなどと言いますが、
まさにその実例を聞くことができました。


SNS時代の新しいビジネスを学びたい
ある程度年配の方にお勧めの一冊です。
今の時代のビジネスが
向かう方向を感じることができるでしょう。

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engineer_takafumi at 22:47|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 仕事術、思考法・ツール

2023年04月27日

Deep Skill ディープ・スキル

本日は石川 明 氏の
Deep Skill ディープ・スキル 
組織と人を巧みに動かす 深くてさりげない「21の技術」
です。


本書の著者は大学卒業後に、リクルートに入社します。
そこで営業職や企画職を経て、
リクルート社の企業風土の象徴である、
新規事業提案制度「New RING」の事務局長を務めます。

そして2000年にリクルート社の社員として、
創業情報サイト「オールアバウト」社の創業に携わり、
事業部長、編集長などを務めます。

その後、企業における社内起業を
サポートすることに特化したコンサルタントとして
独立して、活動されています。


そんな著者が本書で語るのは、
人と組織を巧みに動かす方法です。

こういうと社内政治のような
ネガティブなものを想像するかもしれません。

確かにそんな一面もありますが、
このスキルは組織の中で成果を上げるためには
必要不可欠です。

著者が専門としている、大企業内の新規事業は
人に動いてもらうのは難しい立場にあります。

目前の利益には関係しないので、
組織の力学や交渉を駆使して、
協力を得る必要があるのです。

「なんで動いてくれないのだ」
とイライラすることもあるでしょう。

しかし、組織には力があります。
その力を借りることで、一人では成し得ない、
成果を実現できるのです。


個人的には、
正論の扱い方の部分が印象的でした。

正論は危険とは感じてはいましたが、
それがうまく言語化されていて、
ハッとさせられました。

正論を訴えることは、
相手の反発を招くことが多いです。

だから、正論を訴えることより、
現実を直視することが大事なのですね。


企業で管理職の立場にある人には
お勧めの一冊です。
組織を動かすために必要な技術を
学ぶことができるでしょう。

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engineer_takafumi at 12:43|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 仕事術、思考法・ツール

2023年04月12日

居場所。

本日は大 洋 氏の
居場所。
です。


本書はダウンタウンのマネージャーを
していたことで有名な吉本興業の会長である、
大崎さんによる著書です。


本書のテーマは「居場所」です。

あの吉本興行のトップになるほどの方なので、
普通の人のはずはありません。

自らが育てたダウンタウンを始め、
超個性的な芸人たちと日々生活を
共にしていたわけです。

その中で、生き延びてきた著者が
自身の経験を振り返りながら、
「居場所」を作るための方法を
12個にまとめています。

・置かれた場所で咲こうとしない
・孤独を見つめすぎない
・競争しようとしない
・限界までがんばろうとしない
・白黒はっきりさせようとしない
・友だちをつくろうとしない
・相談しようとしない
・目的地を決めようとしない
・合理的にしすぎない
・みんなにわかってもらおうとしない
・ルールを決めすぎない
・居場所を場所に求めない

見てみるとわかる通り、
ほぼ脱力系のテーマになります。

しかし、これが競争の象徴とも呼べる
芸人の世界を治めるトップの発言だからこそ
響くものがあるのです。


個人的には、
「一人で抱えず、誰かに頼れ」と。
でも、それって、本当に、難易度が高い。
という部分が特に印象的でした。

そうです。
人に頼るって、ある種の人には、
本当に難しいことなのです。

それを明確に言語化してくれていて、
悩みが昇華していくような感覚がありました。


中高年の男性サラリーマンに
特におすすめしたい一冊です。
いつも張りつめている肩の荷を
少しでも和らげてくれると思います。


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engineer_takafumi at 18:11|PermalinkComments(0) ★一般書の書評 | ⇒ その他の本

2023年04月06日

運の方程式

本日は鈴木 祐 氏の
運の方程式
です。


本書の著者は10万本の科学論文を読破し、
600人を超える海外の学者や専門医への
インタビューを重ねたという
サイエンスライターです。

そんな著者が本書で語るのは、
「運」のつかみ方です。

著者の主張では、人の成功の
ほとんどは運で決まると言います。

しかしながら、その「運」をつかめる
行動は確かに存在しているのです。

幸運の式は次のように表されるそうです。
幸運=(行動×多様+察知)×回復

この式の要素、行動、多様、察知、回復とは
どのようなものか、どうすれば高められるのか
その方法について説明しています。

テーマは自己啓発書ですが、
中味は定量的な実験が行われた内容に
基づいていますから説得力が違います。

この本に書いた内容を意識しておけば、
チャンスの女神をつかむ確率が
大きく増すことでしょう。


個人的には
「心の迷走」の部分が特に印象的でした。

心を散らした方がアイデアが出やすくなる
ことは何となく感じていましたが、
それが言語化されていて、
なぜそうなるのかが理解できました。

また、心の迷走がメンタルには
悪影響を与えることにも言及されており、
その部分の考察が面白かったです。


自分の力で人生を切り開きたい
と考えている人に読んでもらいたい一冊です。
自分では手が届かない要素「運」に対し
どんなアプローチができるか学べるでしょう。


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engineer_takafumi at 19:23|PermalinkComments(1) ★一般書の書評 | ⇒ 自己啓発

2023年04月01日

AI時代に差がつく 仕事に役立つ数学

本日は鈴木 伸介 氏の
AI時代に差がつく 仕事に役立つ数学
です。


本書の著者は、医学部受験に特化した
数学マンツーマン指導の事業を中心に、
企業を対象にした数学リテラシー向上研修や
データ分析のコンサルティングを行っています。

また、一般向けに数学的な思考を伸ばす
セミナーを開催していたりして、
数学の価値を幅広い人に伝える仕事をしています。


そんな著者が本書で説くのは、
「仕事に役立つ数学」です。

「割合」にはじまり「相関」「標準偏差」……と、
統計を中心にビジネスに役立つ
数学の例を示してくれます。

ほとんど数式が使われていないので、
普通の本のように読み進められます。

それでいて、基本的な数学用語の概念と
それがどのように実社会で使われているか
学ぶことができるのです。


個人的には、
エクセルによる実践が多く入っていたことが
印象に残りました。

学校の数学が、問題集と紙の上で
行われるものだとすれば、
「仕事に役立つ数学」はエクセルの中で
動いているものなのかもしれません。

電卓だけでなく、本書に示したような形で
エクセルが使えることが、
実践的な数学力を有することなのでしょう。


数学に苦手意識をもつビジネスパーソンに
お勧めの一冊だと思います。
数学がどんな形で世の中で役立っているか、
理解することができるでしょう。


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engineer_takafumi at 21:39|PermalinkComments(0) ★理系本の書評 |  ⇒ 数学

2023年03月30日

国破れて著作権法あり 誰がWinnyと日本の未来を葬ったのか

本日は城所 岩生 氏の
国破れて著作権法あり 誰がWinnyと日本の未来を葬ったのか
です。


本書の著者は米国弁護士として
著作権法に精通した国際IT弁護士として
活躍しています。

そんな著者が本書で
金子勇氏のWinnyと著作権法について説きます。

著者が米国の事情に精通しているので、
米国と日本を比較しながら問題の本質が
浮彫りになってきます。

また、専門家の方ですので、
文献引用や発言内容が信頼できます。

様々な事例も多いので、
Winny問題だけではなく、
著作権の仕組みや狙いが
スムーズに理解することができました。


個人的には
米国のフェアユースの考え方を
知れたことが収穫でした。

米国というと、著作権保護が
非常に厳しいというイメージがありますが、
全体を利するものであれば、
著作物の利用が認められるのですね。

日本の方が社会主義だと思っていましたが、
この視点では米国の方が全体優先に
考えられていることが意外でした。


日本の産業競争力を高めよう
と考えている人にお勧めの一冊です。
日本が競争力を失ったのは
こんな背景もあったのです。


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2023年03月24日

100案思考

本日は橋口幸生 氏の
100案思考
です。


本書の著者はコピーライター、
クリエイティブディレクターとして活躍しており、
数々の広告賞を受賞していて、
下のような代表作で知られています。
「ガーナチョコレート」「出前館」
「スカパー!堺議員シリーズ」
「鬼平犯科帳25周年記念ポスター」

そんな著者が本書では、
アイデアの出し方を語ります。

タイトルからもわかりますが、
方法はまず「たくさん」書くこと、
これに尽きます。

そして「たくさん」書くためには、
インプットの技術が必要です。

さらに、書いたものから、
最高のものを「選ぶ」技術が必要です。

本書ではそんなスキルを解説します。

最後にハンバーガーショップの
デリバリー商品で実際に100案考える
実例がついており、
イメージがわきやすいです。

コピーライターの本ですので、
本の一言一言が重く、
心に響く言葉のシャワーを浴びた
感覚になりました。


個人的には
コピーとは「共感」と「発見」を与えるもの、
そして、コピーには視点が必要、
という部分が特に印象的でした。

選ぶのは難しいですが、
「視点」や「共感」と「発見」
という基準があると、
選びやすくなりますね。


クリエイティブな仕事を
している人におすすめの一冊です。
アイデアの質を上げることが
できるでしょう。


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2023年03月12日

付加価値のつくりかた

本日は田尻 望 氏の
付加価値のつくりかた
です。


本書の著者は平均年収2000万円ともいわれる
高収益企業キーエンスにて
コンサルティングエンジニアとして
重要顧客を担当されます。

その後、コンサルティング会社を立ち上げ
年商10〜2000億円規模の会社の
経営コンサルティングを主に行い
月1億円、年10億円超の利益改善を
達成されています。

本書ではそんな著者が
付加価値について徹底的に語ります。

付加価値はどういうものか?
付加価値を高めるには何をするのか?
キーエンスで学んだこと?
法人にとっての価値とは何か?
などです。

この本を読んでいると、
なぜキーエンスが高給なのかが
良くわかる気がしました。

ビジネスの本質を教えてくれる
本だと感じました。


個人的には、
お客様に絶対に言ってはいけない一言
売り手が「値段が高い」と言ってしまうこと
という箇所が特に印象的でした。

価値はお客様が決めるもので、
そこに売り手が口をはさむのは
してはならないことなのですね。

口に出さないとしても、
そんなふるまいをしないように
気をつけたいと思いました。


仕事をして10年くらいたった
中堅ビジネスマンにお勧めの一冊です。
さらに自分のビジネス力を磨く
きっかけとなるでしょう。

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2023年03月03日

開運ハウス 家がパワースポットになる住まいの整え方

本日は八納 啓創 氏の
開運ハウス 家がパワースポットになる住まいの整え方
です。


本書の著者は一級建築士としては珍しく
風水や家相を取り入れた家づくりを
実践されて、幅広く支持を得ています。

さらにYouTubeで
『幸運すまいチャンネル』を開設し
チャネル登録者は20万人以上になります。


そんな著者が本書で語るのは
「住む人が幸せになる家」です。

著者は色々な家や、
そこに住む人を見てきました。
家を「パワースポット」にすると、
どんどん運気が高まり、人生が豊かになるのです。

そのためのステップを本書で詳しく語ります。

家を整えるステップを説いたのちに、
最後が「自分がパワースポットになる」
というところで締められているのが、
やっぱり人を住まいは繋がっているのだ
と考えさせられました。


個人的には、
家賃を払うくらいだったら
住宅ローンのほうがマシ
で家を買うと、
家がローンのストレスの場所になる
という部分が印象的でした。

やはり家は自分が豊かに過ごすための
場所であってほしいですね。


住宅の購入や引っ越しを考えている方に
おすすめの一冊です。
今の住まいを整えて、次の家で豊かになる
きっかけをつかめるでしょう。

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