2009年09月04日

わかりやすく〈伝える〉技術

本日は池上彰氏による
わかりやすく〈伝える〉技術
です。


本書は、ビジネスブックマラソンで紹介されており
興味をもって購入しました。

この本は、以前紹介した「伝える力」の続編のような位置づけで、
重複する箇所も多いです。
しかし、今回の本はパワーポイントを使った資料の作り方、
発表の方法が加わっており、この部分だけでも価値があると思います。

さらに、相変わらず、TV関係者という独特の経験を生かした
「伝える」エピソードは、説得力満点です。

「伝える技術」と合わせて読みたい一冊です。


私たちがいつも見る世界地図では、日本が左、
アメリカが右になっているからです。
(中略)
しかし、私達は無意識に「日本は左、アメリカは右」と思っています。
図解するときも、この「無意識の認識」を尊重しなければならないのです。


NHKの場合、問題点や対立点の解説はしても、
解説者自らが、「私はこう思います」
などと個人的な意見は言わないという大原則があります。


前の文章と、後に出てくる文章を、論理的にうまくつなげることが
できないため、「こうした中で」という、実に漠然とした表現で
誤魔化してしまうのです。


「つまり」を結論の直前に持ってくると、話を抽象化し、
まとめられるのです。





engineer_takafumi at 06:37│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 書き方・話し方・言語

コメントする

名前
 
  絵文字