2010年06月03日

女子大生会計士の事件簿

本日は山田真哉氏の
女子大生会計士の事件簿
です。
女子大生会計士の事件簿〈DX.1〉ベンチャーの王子様 (角川文庫) 女子大生会計士の事件簿〈DX.2〉騒がしい探偵や怪盗たち (角川文庫) 女子大生会計士の事件簿 Dx.3 神様のゲームセンター (角川文庫)
女子大生会計士の事件簿〈DX.4〉企業買収ラプソディー (角川文庫) 女子大生会計士の事件簿  DX.5 とびっきり推理なバースデー (角川文庫) 女子大生会計士の事件簿  DX.6 ラストダンスは私に (角川文庫)

本書は会計を題材としたミステリー小説という切り口が
面白そうだったので購入しました。


この本が文芸かビジネス書かという議論がありますが、
僕は文芸に近いのではないかと思います。

というのも、自分自身この本を手に取った、
そして次々と、新刊を買い足していったのは、
会計の知識が欲しいのではなく、面白いという理由だったからです。

お金というものは、人間の欲望の根源ですから、
小説の題材として常に興味を持たれます。

さらに、本書は現役会計士著者という、珍しさがあり、
それによる話のリアリティも高くなっています。


普通の小説を手に取る感覚で、読めばいいでしょう。
私のようにツボにはまれば、とても楽しめます。


逆に、知識を得るために読むという読み方は、
この本の場合適切ではないような気がします。

勉強したければ、普通の会計本を読みましょう。
この本は息抜きです。



事業が失敗してもそれはSPCの損失だから、
エンロン本体は、表向きにはずっと無傷のように見えたんですよね。


今回は別に社長が会社の<重要な情報>を知っていたわけじゃないのよ。
単にいろんな情報を流して株価をつり上げ、
高値がついたことろで売っただけ。
<重要な情報>が存在しない以上、
インサイダー取引で罰することはできないわ。


税務署は国民のため、税理士は会社のため、
会計士は国内外の投資家、そして未来の投資家のためにも
仕事をしているのよ。


相手の肩書きによって態度を変えるような経営陣は、
信用できないっていうことよ。
要は本質を見抜く力がないってことだから、
無駄な経営判断をいっぱいしている可能性があるわ。


私たち会計士はね、お金に色をつけることを職業にしているのよ。


自社株は自分たちが自由に発行できるのだから、
利益に含めると会社の実力が正しく見えなくなるじゃない。
自分で作ったテストで100点をとっても、
実力には含めないのと同じことよ。


余剰資金の使い道として、
手当たりしだいに買収しようとするところがあるのよ。


上場している以上、会社がモノ…商品として扱われるのは、
しょうがないわね。


資金が残っているからこそ、投資とかで使わないといけないのよ。
株主から『資金が余っているのなら株主に配当や自社株買いで還元しろ』
という要求を突きつけられるからね。









engineer_takafumi at 01:42│Comments(0)TrackBack(1)★一般書の書評 | ⇒ 経済・会計・お金

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1. 女子大生会計士の事件簿 DX.5  [ 本の宇宙(そら) [風と雲の郷 貴賓館] ]   2010年10月02日 14:53
 会計に関する様々な事件を、女子大生会計士の藤原萌絵と会計士補の柿本一麻の二人が解決していくという会計ミステリー「女子大生会計士の事件簿」シリーズ第5巻。 ○「女子大生会計士の事件簿 DX.5」(山田真哉:角川書店)  このシリーズ、萌絵ちゃんとカッ....

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