2008年10月26日

原子爆弾

本日は山田克哉氏による
原子爆弾 です。
原子爆弾―その理論と歴史 (ブルーバックス)

本書は核兵器に興味を持ったので購入してみました。

この本は500ページ弱にも及ぶ本で、
原子爆弾の理論にとどまらず、
開発の歴史や開発者の生涯にわたるまで、
広範囲に記述されています。

もちろん専門的な記述も多いのですが、
この本は同じ説明が繰り返されていて、
読みやすいつくりになっています。

教科書だと「くどい」という風になるのかもしれませんが、
読み物だと、しつこいくらい前提や説明が
繰り返されているほうが読みやすいですね。


この本を読了すれば、大学の教養過程程度の
原子核物理は身につけられるでしょう。

教科書とは違う角度から、物理をながめるのも良いでしょう。
そういう意味で、学生などにもおすすめです。




「原子爆弾」という名称そのものに、ある意味では誤りがある。
なぜなら原子爆弾は原子が爆発を起こす爆弾ではないからである。


マンハッタン計画に携わった人達の平均年齢なんと26歳であった。


中性子は原子核をより安定にさせるために存在するのである。


アインシュタインは余りに平和主義者であると共に
軍事的な問題に無頓着であるようだ。
このために軍事機密保持に対する安全という点において少々問題があり、
アインシュタインをマンハッタン計画から外した。


水素爆弾は原子爆弾とはまったく逆の理論に基づいている。
原子爆弾は重い原子の分裂に基づいているが、
水素爆弾は軽い原子どうしがくっつく融合に基づいている。


連鎖反応実験地はフットボール競技場内とはいえ、
大学のキャンパス内である。
放射能の危険が伴い、しかもまったく前例のない前代未聞の実験を
大学のキャンパス内で行うなどということは、
現代においては絶対に許されることではないであろう。







engineer_takafumi at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ 原子力・放射能

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