2007年01月18日

宇宙の風に聴く

本日は佐治晴夫氏の
宇宙の風に聴く
です。
宇宙の風に聴く











この本は「読書のすすめ」の清水店長の本に紹介されており
興味を持って買いました。

ただし、入手困難な本らしく、
僕は「読書のすすめ」で注文して入手しました。


読んでみると…。本当に素晴らしい本でした。
自分の子どもが小学生高学年くらいになったら
絶対読ませたいですね。


著者は宇宙物理を専門にしている研究者です。
基礎科学、特に宇宙関連などは、
世間で「役に立たない」と言われがちな学問です。

この本は、その中で、宇宙や基礎科学を学ぶ意義を
教えてくれるものです。
宇宙の研究は、人間という存在そのものの意義を問う上で、
大きな役割を果たしてくれるものなのです。

本来の科学の哲学というものを、
語ってくれた気がする本でした。



自然自身が”なにもない”ところから、自分自身をつくりだして、
宇宙ができあがってきたという”証し”を
現代の数学と物理学はやってしまいました。
「私たちはどこから来て、どこへ行くのか」
という非常に究極的な”問いかけ”に対して、
現代の自然科学は答えを用意しているのです。


私たちがここにいるということは、星が死ななければならなかった。
星が死ぬことによって人間は生まれることができたのです。


不幸にもほとんど脳が発達しないで赤ちゃんが生まれる場合があります。
その赤ちゃんの心臓の鼓動は、時計のように規則正しく打っています。
つまり、メトロノームのように規則正しく打つことは、
何か障害があることになります。
だから、適当なゆらぎがあることが、健康だといえそうですね。


太陽と言う無生物が出している音が小鳥の声に
似ているということです。
このことから、太陽も生き物も同じだよというつもりはありませんが
なんらかの共通点があることを理解して欲しいのです。


私たちの目に見えているものの背後には、
見えないものがたくさんつながっています。
原子や分子だって手にとって見れないし触れません。
やはり原子を考えるときに、原子がピンポン玉のように
ぶつかったりしている景色を思い浮かべないと
理論なんか絶対にできないのです。

それをいかに感ずるかが、その人の生きがいにもつながるだろうし、
それを感ずること自体が、自然と自分が
いかに同じものであるかということを感じて、
やっぱり生きていてよかったなあということにつながるかもしれない。
それを求めていくのが、学問であり、哲学であるのです。


自分がどこから来たのかというのが一番の関心事なのでしょう。
結局、それをずっとさかのぼっていくと、
宇宙のはじまりまで来てしまうのです。


もし私たちが地球にもどらないと、
次のものがどうしても生まれてこないのです。


人間がいなければ、宇宙がなぜあるかということを考えるものも
いないから、宇宙の姿は認識されません。
したがって人間とは、宇宙が自分自身を認識するための
自分の”目”として、150億年かけてつくったものだといえます。




宇宙の風に聴く
この本、残念ながら、現在は入手困難のようです。
amazonでも扱っていません。
写真だけはりつけておきます。


engineer_takafumi at 23:24│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ 地学・環境・宇宙

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