2010年01月13日

われ思うゆえに思考実験あり

本日は橋元淳一郎氏の
われ思うゆえに思考実験あり
です。
われ思うゆえに思考実験あり―最新科学理論がもたらす究極の知的冒険

本書は思考実験というキーワードにひかれて
購入しました。

この本は科学と哲学の中間より少し科学に近い
という領域の本です。

例えば、「人工生命は意識を持てるか」とか
「時間はなぜ過去から未来に流れるのか」といった
問題に真正面から科学で立ち向かいます。

大学レベルの物理には抽象的なものも多いのですが、
この本では数式でごまかされることがないので、
本質的な「意味」を追求することができます。

特に、エントロピーにページが多く割かれており、
この本を読むとイメージがわくようになり、
理解が非常にふかまりました。

ちなみに、私はこの本で、長年わからなかった
「マックスウェルの小悪魔」
のパラドックスを解くことができました。


数式ばかりの本を読んでわからないといってる大学生。
たまには、こんな角度からアプローチしてみると
目からウロコが落ちる体験ができるかもしれませんよ。



エネルギーとは高低差である。


植物も呼吸をしている
生きるために酸素を使う必要があるということだ。
だから、光合成活動が低下する夜間には、
植物といえども酸素を吸って炭酸ガスを吐き出すことになる。


ソフトウェアにすぎない人工生命が、
自己意識などもてるわけはないのだ。


コンピュータがディジタル計算機であるなら、
コンピュータがおこなうプログラムは、
すべてそろばんに移すことが可能。


この宇宙を四次元世界として幾何学的にとらえたときには、
時間は虚数軸でなければならない。


外部が真空の場合、
気体は断熱的に膨張してもエネルギーを失わない。


宇宙全体のエントロピーは増加している。
しかし、その増加分は、宇宙の体積増加によって賄われているんだ。
だから、たとえば太陽系という限られた体積の中を見れば、
エントロピーがどんどん減少するということが、
あらゆる場所で起こりうるんだよ。


カオス理論は、0と1の間には無数の数が存在し、
それゆえ、未来の可能性も無限にあると主張するのだ。






engineer_takafumi at 23:54│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ 物理・科学哲学

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