2009年12月28日

ヘッテルとフエーテル

本日はマネー・ヘッタ・チャンの
ヘッテルとフエーテル
です。


本書は10年愛でグランプリを取った
超有望著者の処女作として、興味をもって購入しました。

イソップ物語やグリム童話のように、
人生の教訓を教えてくれる寓話はたくさんあります。

でも、それらは「欲張ってはいけない」だったり、
「ひとをだましてはいけない」だったりして、
人が生きるのに重要な「お金」の話はないのですね。

そこで著者が書いたのがこの本です。
この本では、お金の話で失敗するかわいそうな人たちが
たくさん登場します。

微妙に(大胆に!?)実在の人や組織にからめているので、
ちょっと危ない表現もありますが、
とても笑わせてくれる、その中にも教訓を与えてくれる一冊です。


読んだ後は、子供や親戚など、身内に読んでもらいましょう。
親が少し解説してやれば、小学生でも読める本だと思います。




そんなに儲かるというなら、あなたにお金を貸してあげます。
そのお金で儲けてください。
そのかわり借用書を書いて、ご両親を保証人にしてください。


損話は、赤の他人にもうかると勘違いさせてやれば
儲け話に早変わり。


ヘッテルという自分は普通の女の子じゃなくて、
キラリと光るところがあると思っているけど、
実際はどこにでもいる普通のOLがおりました。


流行に乗って何かをすれば、
まわりの人間も同じことをやっているから、
結局成果はでないんじゃ。


だまされた人が裁判に訴えると、
悪いことをしている自覚がある怪しい消費者金融は、
裁判に負けることを恐れて意外と返金に応じることもあるんじゃが、
有名な銀行や証券会社は、返金するなんてとんでもないと考えて、
裁判に応じてくるんじゃよ。


最初に小さく儲けさせて、最後に大きくだます。






engineer_takafumi at 01:32│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 経済・会計・お金

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