2010年02月08日

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

本日は岩崎夏海氏の
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
です。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

本書はネット上での評判が良いので購入してみました。

とても、ビジネス書とは思えない表紙ではありますが、
読んでみると、なるほど、と思わせるものがあります。

顧客とは何か?マーケティングの方法、
イノベーションの本質、組織の規模の限界。
高校野球にここまで盛り込むことが可能なんですね。

日本でのドラッカーの第一人者である上田惇生氏の
推薦を受けているのも納得です。


とはいえ、なんといっても良かったのは、
ストーリーの面白さ。

ビジネス小説でありながら、
普通の小説に勝るとも劣らない面白さで、
一気に読んでしまいました。

それだけで価値があるので、
ビジネス的要素はオマケとして考えても
十分元が取れる一冊です。




「甲子園に行く」というのは、「感動を与えるための組織」という
野球部の定義に最も適う目標でもあったからだ。
もし本当に甲子園に行くことができれば、
多くの人に感動を与えるだろうことは想像に難しくなかった。


準備はできていた。
この時のために、野球部は何かを定義し、目標を決め、
マーケティングをしてきたのだ。
「お見舞い面談」を実行し、顧客である部員たちの
現実、欲求、価値を引き出してきた。


部員たちが練習をサボっていたのは、『消費者運動』だったんだ。
彼らは、練習をサボる――つまりボイコットすることによって、
内容の改善を求めていたのだ。


イノベーションが変えるのは「野球部」ではなかった。
野球部を取り巻く、「高校野球界」の方だった。


こうした弊害を招くような規模の拡大は、
どうしても避ける必要があった。
そこでみなみは、入部希望者をそのまま入部させるのではなく、
まず会って話し合い、彼らの要望や希望を聞きだしていった。
そのうえで、彼らの現実、欲求、価値というものが
野球部に適さないようであれば、他の部に入ることを勧めた。


ぼくたちは、みんながしてもらいたいと思うような野球をしたからです。
ぼくたちは、顧客からスタートしたいのです。
顧客が価値ありとし、必要とし、求めているものから
野球をスタートしたいのです。






engineer_takafumi at 23:53│Comments(0)TrackBack(0)★一般書の書評 | ⇒ 人材・人脈・マネジメント

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