2010年04月22日

自分の中に毒を持て

本日は岡本太郎氏の
自分の中に毒を持て
です。


本書は岡本太郎について、詳しく知りたくて購入しました。

「芸術は爆発だ」や「太陽の塔」で有名な岡本太郎ですが、
昭和初期にパリに渡り、帰国、そして戦争、
激動の人生を生きてきた人です。

そんな思想統制の厳しい時代に、自分の意思を貫き、
世界を作った著者には感激させられます。


その岡本太郎が書いた人生論なので、
そのへんにある自己啓発書とは言葉の重みが違います。
書いてあることは似たようなこと、ともいえますが(笑)

特に後半部の著者の芸術観にからめた人生論は
読み応えがありました。

熱い自己啓発書が好きな人には、特におすすめです。



何か、これと思ったら、まず、他人の目を気にしないことだ。
また、他人の目ばかりでなく、自分の目を気にしないで、
萎縮せずありのままに生きていけばいい。


30を過ぎた、パリ帰りの男が18、9の若者たちと一緒に
初年兵訓練を受け、徹底的にしごかれたんだ。辛いなんてもんじゃなかった。


相対的なプライドではなくて、絶対感をもつこと、それが本当のプライドだ。


うまい奴ほど自分がどの辺の位置に入るのか、まず"基準"のほうを先に考える。


生きるということを真剣に考えれば、人間は内向的にならざるを得ないのだ。


友達に好かれようなどと思わず、友達から孤立してもいいと腹をきめて、
自分をつらぬいていけば、ほんとうの意味でみんなに喜ばれる人間になれる。


変えようと思っても、変わらないのは事実なんだ。
だけで、挑むということでぼく自身が、生きがいをつらぬいている。


芸術の場合、「きれい」と「美」とは厳格に区別しなければならない。
「あら、きれいねえ」と言われるような絵は、相対的価値しかもっていない。


ぼくが技術というのは生きることそのものである。
人間として最も強烈に生きる者、無条件に生命をつき出し爆発する、
その生き方こそが芸術なのだということを強調したい。"芸術は爆発だ"


自分を大事にしようとするから、逆に生きがいを失ってしまうのだ。





engineer_takafumi at 02:22│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 自己啓発

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