2010年04月08日

脳のなかの匂い地図

本日は森憲作氏の
脳のなかの匂い地図
です。
脳のなかの匂い地図 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

通常科学というものは、
「この世界は何からできているのだろうか」
という問題を解決するものです。

しかし、この本は、
「この世界がどのようなものかを、人間はどのように知るのだろうか」
という問題に挑戦する著者の本です。

つまり、「におい」に元となる物質をどのように人間が認知し、
どのように脳に伝えられるのか、解き明かします。

結構レベルの高い話が続き、読むのは大変なのですが、
人がにおいをどう感じるか、という主観的とも思える問題が、
ここまで科学的に解明されている、ということには驚かされます。


「におい」に特に関心を持っている方には、
おすすめの本です。




ある揮発性分子がにおい分子かどうかという性質は、
その分子の物理化学的な性質よりもむしろ、
人や動物嗅覚神経系の性質により決まっているのです。


一つの嗅細胞は、390種類のにおい分子受容体レパートリーのうち
一種類の受容体のみを選び、その繊毛の膜表面に備えている


食べ物が腐敗したときには大量のアミン類のにおい分子が出て、
非常に臭いにおいがします。
これは食べ物に付着したバクテリアが持っている脱炭素酵素が、
食べ物のアミノ酸を分解しアミンを作るためです。


ある食べ物で満腹すると、前頭眼窩皮質のニューロンにおける
その食べ物の感覚入力に対する応答は減少しますが、
別の食べ物の感覚入力に対する応答は減少しませんでした。
ハンバーグで満腹になっても、ケーキは別腹というわけです。






engineer_takafumi at 06:43│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ 医学・人体

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