2010年04月25日

裸でも生きる

本日は山口 絵理子氏の
裸でも生きる
です。
裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)

この本は、ある書評ブロガーの推薦で興味を持ち、購入しました。

読んでみると…、やられました。
これは本当にノンフィクションなのでしょうか。


子どもの時のイジメ、そこから非行に走ってしまう。
荒れた中学生活をおくるが、それを救ったのは柔道。

ただし、強豪の高校の誘いを断り、女子柔道部のない工業高校へ。
男子に混じり、血を吐くような練習の末、全日本の舞台へ。

大学は柔道の強豪校に誘われるものの、
猛勉強の末、慶応の総合政策学部へ進学。

そこで国際貢献の仕事を志し、難関を突破し
夢の舞台である国際機関で働く機会を得る。

ところが、そこでの仕事は、本当の貧困国の実情と
かけ離れていることに気づき、
単身、世界最貧国の一つであるバングラディッシュに飛ぶ。

そこで衝撃を受け、現地の大学院に進学を決める。

卒業後、ジュートというバングラディッシュの独特の素材を使った
バッグを日本で売ることを思いつく。

そして、まだ20代そこそこの女性が、
日本とバングラディッシュを股に掛け、
困難や裏切りにあいながらも夢を実現させていくのです。


山口絵理子と同世代に、同じ国に生まれることのできた
自分に感謝すべきなのかもしれません。

全ての日本人に読んで欲しい、そんな本です。



もしこのスラムの中で生まれていたら、
いったいどうやって生きていって、何を考えたのだろう。
何かを考えることすらできなかったかもしれない。


私はわざと成田空港近くのホテルに泊まった。
それは家から空港に向かうのでは、もしかしたら心が逃げてしまって、
弱っちぃ私は空港に行けないかもしれないと思ったから。


この国では民主主義と言いつつ、一票のお金で買える。
政治家は村ごと買収したりもするらしい。


正義や努力が日の目を見ない腐った社会でも、
自分の生きる道を何とか切り開き、力強く、生きていた。


正直僕、日本人が大嫌いなんだよね。特に大きな会社の。
金のことしか話さないし、自分のことしか考えていない。


消費者にとって『バングラデシュ産』『国際貢献』『貧困撲滅』等々の
コンセプトは、はっきり言って関係ありません。


お客様の「かわいそうだから」という気持ちに訴えてマーケティングをしている。
フェアトレードは大嫌いと言いつつ、
自分もそんな気持ちに甘えていたのかもしれないという事実が、
なんとも恥ずかしくて、悔しくて、たまらなかった。





engineer_takafumi at 02:23│Comments(0)TrackBack(0)★一般書の書評 | ⇒ その他の本

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字