2010年05月18日

進化するケータイの科学

本日は山路 達也氏の
進化するケータイの科学
です。


本書は携帯電話について勉強したくて購入しました。

本書は携帯電話がなぜつながるか、という話から、
携帯電話の歴史、方式、部品、OS、アプリケーションなど、
非常に広範囲の話題に触れられています。

携帯電話の基本的な技術をざっと知るには、
コンパクトでよい本だと思います。

ただし、現在(このブログを書いている日時は)2010年5月ですが、
この本の出版は2007年4月になっています。

進歩が激しい業界なので、この3年でも、色あせてきた記述もあります。
基本的な知識をつける目的には問題ないのですが、
ブログなどに引用したり、仕事で使う場合には、
ネット等で最新の状況を確認することが必要でしょう。





W-CDMAとCDMA2000のどちらにするか、
日本の通信会社が頭を悩ませている間に、
クアルコムはどちらに転んでももうかるように手を打っていたというわけです。


2004年に、ソフトバンクを始めとする各社が
携帯電話事業への新規参入を表明しましたが、
このときも周波数帯の割り当てが大きな問題になりました。
800MHz帯はドコモ、KDDI、ボーダフォンの3社で
きっちり押さえられていましたから。
(中略)
こういう事情もあって、ソフトバンクはボーダフォンを買収するという
大技を繰り出すことになりました。


日本ではメールサービスやネットサービスが充実しているため
それほど注目を浴びていないSMSですが、
海外のGSM圏ではたいへんに人気のあるサービス。





engineer_takafumi at 01:47│Comments(0) ★理系本の書評 | ⇒ 電子・電気

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