2010年07月04日

Excelで学ぶ金融市場予測の科学

本日は保江 邦夫氏の
Excelで学ぶ金融市場予測の科学
です。
Excelで学ぶ金融市場予測の科学 (ブルーバックス)

本書は金融工学で用いる確率微分方程式について
知りたいと思って購入しました。

数学というと、答えが一つに定まるという
イメージがあるかもしれませんが、
特に「確率」という問題にはそれは当てはまりません。

それを数学的に扱うために「分布」という考え方をつかって、
「モンテカルロ法」という方法で検証を行います。

このモンテカルロ法というものが、
エクセル等の表計算ソフトで簡単に検証できるのです。

本書は「エクセルで学ぶ」をウリにしていますので、
本文の内容が理解できなかったとしても、
忠実にエクセルの数式を入力すれば、
確率的なものの扱いが身につくことでしょう。

私も、確率微分方程式の基本的な考え方が理解でき
知見を広げることができました。
また、無リスクポートフェリオの話も面白かったです。


簡単に金融市場の数学を理解したいと考えている人には
おすすめの一冊だと思います。



優秀な学生が進むのは確率論、特に確率微分方程式であり、
目指すは純粋数学者ではなく金融数学をマスターした
ファンドマネージャーだ。


この計算表自身、初期値をパラメーターとして、
乱数で模倣された標準ウィーナー過程の見本値から
別の確率過程の見本値を生み出す機能を持ってる。
これが、表計算にしてしまった場合の、
最も簡単な確率微分方程式の姿なのだ。


ボラティリティという聞き慣れない用語は何を意味するのかというと、
一日で見せる平均株価変動増分の標準偏差に他ならない。


トレンドの変調が周期的になっていたとしても、
その周期性が直接に平均株価変動に現れることは
あまり期待できないということになる。


ブラック―ショールズ理論やブラック―ショールズの公式
といったところで、それが頻繁に引用されるのは、
単に数学的な答えが出しやすいからに他ならないのだ。


早い話、トレンドもボラティリティもどちらも
市場価格に比例するとみなすわけだ。


デルタヘッジとは、デリバティブ単独ではなく、
原資産をデルタの大きさだけ売ることと
抱き合わせる手法に他ならない。






engineer_takafumi at 23:41│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!★理系本の書評 |  ⇒ 数学

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