2010年06月04日

物理を知れば世の中がわかる

本日は氏の
物理を知れば世の中がわかる
です。
物理を知れば世の中がわかる (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


帯には「日本のサッカーはなぜ弱いのか?」
そして、第一章のタイトルは、
「日本のサッカー・ラグビーは世界に通用するか?」

興味をそそられる内容ですが、中身は……。
ウケを狙いすぎるのも良くないような気がします。

元々、読者はある程度限定されるタイトルなので、
もっと正攻法で入った方が良かったような気がします。

でも、2章以降は物理の初学者向けの本としてよくできていて、
読みやすく、色々な知識を得ることができました。

ベストセラーの99.9%は仮説で「飛行機が飛ぶ理由はわかっていない」
という衝撃的なことが書かれていましたが、
この本では、飛行機が飛ぶ理由を
物理的にきちんと説明してくれています。

それも、高校卒業程度の知識があれば十分理解できるでしょう。

物理に興味のある学生には、読んでもらいたい本です。
物理と科学技術の接点を学ぶことができるでしょう。




ほとんどの飛行機のエンジンの出力は、
機体の全重量の3分の1以下しかないことがわかる。


「あたりまえのこと」や「納得していたこと」に結びつかない場合は、
「わかった気」にはならない。
ベルヌーイの定理の場合は、結びつけるべき
「あたりまえのこと」や「納得していたこと」が
身近な体験のなかにないのである。


物理学では多くの場合これ以上分解できない関係を法則と呼ぶ。


x方向の流速が上がると、x方向の運動エネルギーが増加するかわりに、
y方向とz方向の運動エネルギーが減少し、
y方向とz方向の圧力は減少する。これがベルヌーイの定理である。


比熱の大きい海水によって構成されている海が、
温暖化によって増えた熱の8割を溜め込んでいると考えている。
(中略)
海水は熱によって膨張して容積が増える。その結果海面が上昇する。
この「海水の熱膨張」が海面上昇の原因の6割を占めると考えられている。


ハブやガラガラヘビは、赤外線を感知するピット器官と呼ばれる目を、
鼻のそばに持っている。
この器官で赤外線を感知できるので、暗闇でも恒温動物を捕食できる。


ガソリンエンジンの熱効率は低く、最良のものでも20%程度である。


「熱をもらった温度を、排出温度よりずっと大きくすること」が、
優れた熱機関を作る基本方針になる。


ディーゼルの効率はガソリンエンジンよりは高く、
40%に達するものまである。


ペトロフ中佐は、個人の判断でこれをシステムの誤動作と断定した。
もし、彼の判断がなければソ連は大量の核ミサイルによる
大規模核報復を行うところだった。
その場合、全世界は滅びていただろう。


恐ろしいことだが、これまで海底に沈んだ原子力潜水艦は
アメリカとソ連を合わせて5隻程度あるといわれている。
また、そのうち何隻かは核兵器とともに沈んだとも言われている。






engineer_takafumi at 00:42│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ 物理・科学哲学

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