2010年07月29日

ビジネスの成功はデザインだ

本日は神田昌典氏、湯山玲子氏の
ビジネスの成功はデザインだ
です。


本書はあの神田昌典氏が語るデザインの話として
興味をもって購入しました。


デザイン関係の本は興味があって何冊か読むのですが、
肝心なところがわからずに、欲求不満が残ります。

つまり、デザインが重要なのはわかっているのですが、
それを作る、もしくは評価するポイントが全くわからないのです。

やはり、ここは言語化できない部分なのでしょうね。
それこそ感性の問題なのでしょう。


本書は、神田さんと湯山さん(出版・広告ディレクター)
の二つのパートに分かれています。

神田さんのパートでは、デザイナーとの付き合い方、
一方、湯山さんのパートでは、世の中に存在している、
デザイン(的なもの)の実例に興味をひかれました。


ビジネスの中でデザインの重要性を痛感しているのに、
何からアプローチしていいかわからない人は
多いのではないかと思います。

そんな方には、ぜひ一読してもらいたい一冊です。







ブランドが大事、戦略が大事、ストーリーが大事…、
といっているうちに、資金が底をつくのです。


一般的にはやはりゲイは感性が優れています。
アメリカでは「ゲイ・クリエイティビティ・インデックス」
という指標があり、ゲイ人口が多い町は、安全で創造性が豊かなので、
女性が好んで住むようになっているほどです。


突然、会社を綺麗にしようとすると、社内は猛反発してくるのです。


通常の企業にとって、デザインが本当に重要であるということに気づき、
それが隅々にまで浸透し、当たり前の文化にまでいくには
4年はかかるのではないかということです。


感性の高さは印象づけられる会社は、
質のいい仕事を安く買える可能性が広がるのです。


クリエイター社会にはお友達価格と、お仕事価格があるからです。


結局はデザイン企業になれるか否かは
「感性の鋭いデザイナーをひとり巻き込めるかどうか」
にかかっています。


未来に運ばれるのです。命が運ばれるから、それを運命といいます。


必ずその中に
「一番、言いたいこと。伝えたいイメージ。そして誰に伝えたいのか」
の優先順位をつけてくる。


そのビジュアルの混乱はどういう無言のメッセージを
客に送り出しているかといえば、
「今、ちょっと売り上げ落ちているので、お金ちょうだい」ということ


「ざらっとしたものが人を惹きつける」ということです。


都会は殺伐としていると言いますが、デザイン、景観の面から言うと、
大型ショッピングセンターとパチンコ屋だけの田舎のほうが
よっぽどその感が強い。


アートの世界の価値基準は、
「欧米の芸術美術史の流れにおいて、新しい文脈を作っているか、
 そして、芸術美術史の流れにおいたときに
 いかに魅力的で洗練された作品であるか」
ということにつきます。





engineer_takafumi at 03:35│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ マーケティング・営業

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