2010年09月06日

生きもの上陸大作戦

本日は中村桂子氏の
生きもの上陸大作戦
です。
生きもの上陸大作戦 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

5億年ほど前、地球の地表は荒地でしたが、
海には豊かな生態系が築かれつつありました。

そんな時代から、どうやって生物が水中から
陸上に移り住むようになったのか?
その歴史をたどったものです。

一見、オールカラーで図が多く読みやすそうなのですが、
文は専門用語も多く結構レベルが高いです。

ただし、生物の話ですので、数学や物理と違って
完全にわからなくても自分なりのレベルでは理解できます。


進化論なんていう言葉を中途半端に知っていると、
人間が生まれた歴史を理解したような気になりますが、
その考えがいかに浅かったかを痛感しました。

個人的には、「絶滅」も繁栄のためには必要なのだ、
という考え方に心を打たれました。


生き物が好きな方であれば、
非常に楽しめる一冊だと思います。



当時の森を作っていた巨大なシダ植物は、
寒冷、乾燥にはあまり適さなかったので、消えていくことになりました。


三億年ほど前に生まれたソテツとイチョウですが、
世界中に分布を広めたイチョウのほうが新生代に入ると消え始め、
日本列島でも100万年前に絶滅したというトピックスを入れておきましょう。
いまあちこちの街路樹として植えられているイチョウは、
世界で一種類だけ中国に残っていたものを持ってきたのだそうです。


翅の役割の重要性は、99.9%異常の昆虫が有翅であることからもわかります。


四足動物の特長の多くが、まだ水中にいる間に進化していたという
なんとも興味深いことがわかってきているのです。
その後を知っている私たちは、ついここで準備をしているように
見えてしまいますが、魚たちがその先を知っていたわけではない


進化へ向けての変化そのものは内から起きる


○○の遺伝子という呼び方はあたっていません。
一つの遺伝子がさまざまな場ではたらいているのですし、
一つのことを行うのに一つの遺伝子だけが関わるということもないのですから


五億年前の上陸後、少なくとも五回、
70〜90%もの種が消えるという体験をしてきたのです。


生きものの歴史は、継続と多様化という繁栄の歴史であると同時に
絶滅の歴史でもあることがはっきりしてきました。
しかも興味深いことに、絶滅の後はなぜか進化が急速に起こり、
多様化が見られることもわかってきました。


上陸後の五回の絶滅の中で最も厳しかったのが二億五千年前、
この時期には地球が大暴れをして種の90%が消えました。






engineer_takafumi at 22:39│Comments(0)TrackBack(1)★理系本の書評 | ⇒ 生物・化学

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