2010年10月18日

なぜ、歩くと脳は老いにくいのか

本日は久恒辰博氏の
なぜ、歩くと脳は老いにくいのか
です。
なぜ、歩くと脳は老いにくいのか (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

著者は脳の中で記憶を司る主要部分で、
認知機能を左右する「海馬」を研究しています。

脳は神経細胞のつながりで記憶や学習を行っているのですが、
著者の研究の中で、運動が神経細胞に良い刺激を与える
という結果が出ているそうです。

そんな著者が、脳に良い、生活習慣について
考察してくれます。


また、脳の神経細胞は生まれたときから減る一方で
再生することはない、と言われていた時代もありましたが、
最近の研究結果では、脳細胞も増殖することがわかっています。
あきらめてはいけません。


アルツハイマーについての説明も多いので、
アルツハイマーに興味がある方は、
一読しておいた方が良い一冊だと思います。




欧米では学会の前で動物愛護団体のデモがよく行われるなど動物愛護に熱心で、
特に欧州ではサルなどの大型動物の実験をすることはまず不可能になっています。


この実験結果を見る限り、運動をすることによっても、
アルツハイマー病の進行予防ができる可能性が高いと推定できます。


「脳の神経細胞は、再生することはない」と推測し、
その仮説がずっと支持されてきていました。
ですが、20世紀が終わろうとするときに、その常識は覆りました。
何人もの科学者が、大人になっても脳のニューロンが
日々再生していることを発見したのです。


APoE4の遺伝子を持っている人は、アルツハイマー病になるリスクが
非常に高いということがわかります。


脳について考えるときに、忘れられがちなのは、
脳は二つで一つを成しているという点です。
通常は、左右で機能を分担して行っていますが、
いざというときには、両方で助けあって
全体としての機能を果たそうとするのではないかと考えられます。


一般的な薬というのは、安全性試験において、
成分が「脳に染み出さないこと」というのが一つの条件とされています。
(中略)
したがって、脳に作用を及ぼすことを目的として開発される薬は、
安全性の基準も一段と厳しく、他の薬とは別のやり方で作らないといけません。
体の中でも、脳だけは別宇宙として扱われているのです。






engineer_takafumi at 05:42│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ 医学・人体

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