2010年11月23日

東大博士が語る理系という生き方

本日は瀬名秀明氏と池谷祐二氏による
東大博士が語る理系という生き方
です。
東大博士が語る理系という生き方 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


本書は東大にて博士号を取得した8人の若手研究者が
自分の研究や若者へのメッセージを語ります。

研究分野も物理学から工学というより社会学に近い分野まで。
また、ポスドク、特任教授や企業内の研究者
そして一度企業に勤めた後、大学に戻った人などキャリアも多彩です。

そして、一人一人が自分の専門分野の話もさることながら
自分が東大を選んだ背景、そして今の専門分野に進んだ背景が
書き記されていて、とても興味深いです。

私はもう社会人になってしまっていますが、
これを高校や大学の早いうちに読むことができれば
参考になることが多かっただろうな、と思います。


東大の理系に進学しようとしている高校生には
必読の一冊だと思います。




自然科学者にとって本当に必要なのは、面白さの説明責任なんです。


じつは学会というのは、みごとに咲いた研究成果を
「鑑賞」する場であると同時に、
これから芽が出そうな研究の種を持ちよって「品評会」をおこない、
そしてその芽の育て方をあれこれと話し合う場でもあるのです。


製薬企業の研究者は
「会社に入って定年を迎えるまでの間、
薬の開発品に一つでも携われれば御の字だ」
と言われるくらい医薬品開発の成功確率は低く、ビジネスの観点で言えば、
製薬業界はきわめてハイリスクな業界とされています。


もしかしたら100年後には製薬会社という枠組みはなくなり、
現在でいう国際連合のような世界的プロジェクトによって、
新薬が創出されているかもしれません。


残念ながら日本は「はしかの輸出国」といわれ、恐れられているのが現状です。


日本でははしかに感染して死ぬ子どもはそれほど多くなく、
死亡する確率(致死率)は1%以下と言われています。
これは、日本がきわめて清潔で、医療も発達した国だからです。


アジアやアフリカなどの上下水道や医療機関が未発達な国では、
いまだに子どもたちに蔓延するはしかは死にいたる恐ろしい病気の一つで、
その致死率は10〜40%にも達します。
なぜかというと、麻疹ウイルスに感染すると、
免疫抑制が引き起こされるからです。






engineer_takafumi at 03:20│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ 理系の人・理系社会

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