2011年02月15日

世界に勝てる!日本発の科学技術

本日は志村 幸雄氏の
世界に勝てる!日本発の科学技術
です。
世界に勝てる!日本発の科学技術 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


科学技術とひと言で呼ばれますが、
科学と技術の関係や境界はひと言では言い表せないものです。

一般的には、基礎的な科学研究が先行し、
その成果を技術として利用する、
というイメージがあるかもしれません。

しかし、今の科学技術の最先端では、
技術(モノ)が先行して、基礎科学が後からついていく
ということさえ起こっているのです。

この本では、そのような科学に密接に結びついた技術開発を
サイエンス型イノベーションと呼び、
その実例をいくつか紹介しています。


技術開発をマネジメントしている、
またはする可能性のある人は必読の一冊です。

文系の方でも、最先端の技術開発の現場が実際のところ
どうなっているのか知りたいという人にはお勧めです。

技術的には理解できなくとも、雰囲気はつかめることでしょう。






ノーベル賞の受賞対象にも変化の兆しが生じてきた。
その変化をひと言でいうなら、応用開発や産業化への寄与度に着目し、
しかも社会的な影響度に配慮をしているということだ。


ノーベル賞受賞の報は、本人を含めて誰もが予想していなかった。
ICは、極端な言い方をすれば、トランジスタを集積化したものにすぎず、
物理的な新知見の発見にはおよそ縁遠い、と考えられていたからだ。


時と場合によっては、応用研究以降の成果が、
逆に基礎研究の進展にフィードバックされるようになっている。


僕らが学生の頃には、日本は科学には強いが、
技術はだめだと言われていました。


発明と発明の工業化は別のものであり、別の才能である。
発明者は自分の発明にとらわれることが多い。
自分の発明を工業化しようとして、
ディーゼルエンジンのディーゼルは投身自殺し、
ソーダ製造法を発明したルブランは貧民窟で窮死した。
したがって工業化には別の人間があたった方がいい。


ブレークスルー的な研究成果を実用化していくには、
アイデアを生み出したヒーローの周りに、
それをバックアップするミニヒーローを配置することが、
なによりも重要だ。


物事を理解するには、解析して理解するというアプローチと、
つくってみて理解するというアプローチがある。


人間の脳は1ワットしかエネルギーを消費しないのに対して、
脳に劣るスーパーコンピューターは5万ワットものエネルギーを消費する。


生体は、このノイズを非常にうまく利用して、
少ないエネルギーでちゃんと動くようにできている。


水平から垂直への転換は、単に記録密度を高めるという以上に、
記録限界が"構造的なもの"から"物性的なもの"へという
工学的発展の流れに沿ったものだった






engineer_takafumi at 01:20│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ その他の工学

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