2011年02月24日

読書感想文書くときブック

本日は宮川俊彦氏の
読書感想文書くときブック
です。


本書は土井英司氏のビジネスブックマラソンで紹介されており
興味を持って購入しました。


この本はタイトルの通り、
小中学生が夏休みの宿題の読書感想文を
書くために作られた本です。

しかし、読んでみると、
いかにもそれに留めておくのはもったいない、と感じます。

ここには、本と向き合う姿勢や心構え、
また、どう思考するべきかといった、
もっと根本的な問題が書かれています。

大人が読んで、感銘を受ける言葉でいっぱいです。


私には本来のターゲットである小中学生が
この本を読んでどんな反応をするかわかりません。

しかし、指導者である教師や親は
必ず読んでおいたほうが良い本だと思いました。



ハイレベルな感想文というものは、なんとなくあいまいな感想ではなく、
分析的で、批評的な感想になったものだ。


本から取り入れた知識や、本を読んで考えたことは、
それを自分の言葉として表現して、はじめて消化したことになる。
逆に言えば、理解の範囲、考えられる範囲でしか表現はできない。


最近は読者に迎合して、共感を求めようとする本が増えてきた。
そんな本の生命力は弱い。長く残らない。


批判してもいい。しかし悪口はいけない。
敬意を持つからこそ批判できる。


全員から非難されても、百年経って評価されるものだってある。
人にほめられたり、気に入られることを求めちゃいけないんだ。
でないと、使い捨てにされてしまう。


この種の感情は、女性的な気がするけれど、男の嫉妬はその比でない。
歴史を見たらいい。そのせいで時代が変わったりしている。


人と競ったり、感情を露にしたときに、人の本質が見える。


神仏に敵対者は絶対必要なのだ。でないと正義になれない。


日本が、本当に豊かで教養ある国なら、
子どもにはもっと厳しくして、子どものうちから仕事をさせるだろう。


君は時々停止することだ。気になる場面にこだわっていい。


しかれない親は子におもねっている。
子どもに嫌われたくないと思っていたりする。
しかる必要のない子は親に素直だ。でも、それでいいのか。






engineer_takafumi at 01:58│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 書き方・話し方・言語

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