2011年06月13日

ご冗談でしょう、ファインマンさん

本日はファインマンによる
ご冗談でしょう、ファインマンさん
です。
ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)

本書はある科学者が推薦しているのを知って
興味を持って購入しました。


著者のファインマンはノーベル賞を受賞した物理学者で
「ファインマン物理学」という有名な教科書を著していて
教育にも力を注がれたアメリカの有名な物理学者です。

そしてこの本は、ファインマンが自分の人生や考え方を
述べた自伝、エッセイのような本です。

こんな経歴を持つくらいですから、
いかにもかたくて立派な方なのかと思いきや、
この本がそんな畏敬のような気持ちを取り払い
親しみのようなものさえ感じさせます。


いたずら、女性、音楽、芸術など、
およそ物理学者らしからぬ人生を歩まれています。

科学者の最もあこがれるノーベル賞でさえも
「頭痛の種だった」と言い放つのはすごいです。

しかし、そのはちゃめちゃな人生の中にも
物理に対する真摯な思いがあふれています。


また、著者はマンハッタン計画(原爆製造計画)
にも参加しており、当時の記述には大変興味がわきました。

科学者の人生に興味がある方には
ぜひおすすめの一冊です。



僕はこのときはっとした。なぜプリンストンの実験室から、
どんどん報告が出ているのかに思い当たったからだ。
彼らは実際に自分たちの手で造りあげた装置で研究しているのだ。


僕たちは「できるけどやらないだけのことさ」
といつも自分に言いきかせているわけだが、
これは「できない」というのを別な言葉で言っているだけのことなのだ。


証明された定理はすべて自明である故に、
数学者は自明な定理しか証明できないものである。


原爆実験のあと、ロスアラモスは沸きかえっていた。
みんなパーティ、パーティで、あっちこっち駈けずりまわった。


それ以来というもの、僕はもういわゆる「専門家」の言うことには
ぜんぜん耳を貸さず、何でも自分で計算することにしている。


この世界で外観も性質もぜんぜん異なったものが、
実はその「背後」では同じ組織、同じ物理的法則に
支配されているものだということを考えるとき、
人間が感じるあの気持も宗教感情に一脈通じるものがある。


ノーベル賞は少なくとも一度だけは次のような
面白い目を見させてくれたが、あとは頭痛の種だったとも言える。


ある説を考え出して発表する場合には、
それを肯定し裏付ける事実のみを述べるのでなく、
それを否定するような事実も一つ残らず書きだす必要があるのです。







engineer_takafumi at 06:47│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ 理系の人・理系社会

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