2011年09月01日

物理法則はいかにして発見されたか

本日はファインマンの
物理法則はいかにして発見されたか
です。
物理法則はいかにして発見されたか (岩波現代文庫―学術)

本書はご冗談でしょうファインマンさんを読んで
ファインマンに興味をもち、購入しました。


ファインマンはノーベル賞を取った超一流の科学者ですが、
教育活動にも熱心に取り組んだ方です。

物理を学ぶものにとって「ファインマン物理学」という本は
今も読み継がれている教科書です。

ということで、説明の上手さはさすがのものです。
使わせてもらいたいと思う説明方法が
いくつもありました。

また、物理法則だけでなく、
その根底に流れる思想も省くことなく語られています。

個人的には、物理と数学の関係についての
考え方が印象にのこりました。


帯には「語りの名手による入門書」と書かれています。
確かに入門者が読んでもわかりやすい本です。

ですが、この本は入門者はもちろん、
ある程度物理を学んできた人間が
改めて物理を見直す機会としても良いと思います。

物理も決して無味乾燥なものではなく、
人間の思想が深く息づいていることを感じるでしょう。

入門者に知識を、経験者に感動を与えてくれる一冊です。






数学は言葉プラス推論であります。
言語プラス論理なのであります。


私どもの現在知っております法則が、空間の小さい領域についてさえ、
そこに何が起こるかを計算するのに計算機でいって
無限回の論理演算を必要とする形になっていることであります。


エネルギーが存在するということと、利用できるということは大違いです。
海水は大量のエネルギーを内臓しておりますが、利用の道がありません。


量子力学となると、これを本当に理解できている人はいない。
こういってまずまちがいないと私は思っております。


同一の条件がつねに同一の結果を生むわけではないのに、
科学は成り立っています。


科学を発展させようと思えば、実験をするのに能力が、
結果を報告するのに正直さが要求されます。


科学の存在のために必須なのは、自然とはかくあるべきものだ
なんていう哲学めいた予断を認めない自由な精神なのです。


物理学者は自分のまちがいを一日も早く
証明しようとして努力していることになる。
進歩をするにはそれしか方法がないからです。


あいまいな理論はまちがいの証明ができない。


科学というものは、かつてなされたことのない実験について
何かものを教えてくれるからこそ有用なのです。


私どもが科学雑誌に出す論文を書きます場合、習慣として、
できるだけ最終的の形にもっていって仕上げをよくし、
考えの曲折はすべて隠して、袋小路は忘れ、
初めどんな見当ちがいのアイディアをもったかなど述べることはいたしません。








engineer_takafumi at 00:31│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ 物理・科学哲学

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