2011年07月20日

宇宙太陽光発電所

本日は松本 紘 氏の
宇宙太陽光発電所
です。
宇宙太陽光発電所

当面ディスカヴァーサイエンスシリーズは
全部チェックしようと思い、本書を購入しました。


この宇宙太陽光発電所というものは、
宇宙に巨大な太陽パネルを置いて、
電力をマイクロ波で地上に送電するという
SFを想像してしまうような壮大な技術です。

とはいえ、これが決してただの夢物語でないことは
この本を読めばよくわかります。

山の手線内部くらいの大きさのパネルを使って、
地上に10km2程度のレクテナ(受電装置)を置きます。

これで、天候に左右されることなく安定して
100万kWクラスの発電が可能なので
基幹電力源として十分に機能します。


ただ、改めて認識したことは、宇宙利用を考える時
一番の障害はあまりに高い輸送コストである
ということです。

ここにイノベーションを起こすことができれば
宇宙開発は大いに加速することでしょう。


宇宙に興味がある人、
今回の震災でエネルギー問題に興味を持った人には
ぜひ一読をおすすめします。





「はやぶさ」で強調されたのは「夢とロマン」でした。
しかし、宇宙は「夢とロマン」の対象だけであってはなりません。


「地球にやさしい」といった程度の努力では、急速に悪化していく人口爆発、
食糧危機、資源枯渇、エネルギー不足などの前にはあまり意味はなく、
事態ははるかに深刻だということを認識する必要があるのです。


太陽電池に入射する年間日射量も、地上と宇宙を比較すると、
昼夜天候季節変動がある地上では、大気による吸収・散乱があるため、
わが国のそれは1300kWh/m2、太平洋諸島では2100kWh/m2
中近東では2700kWh/m2なのに対し、宇宙のそれは11970kWh/m2と安定しています。


SPSは1基で100万〜1000万kWの発電能力があるため、
十分な基幹電力源となりうる能力が備わっているといえます。


SPSの特長は、宇宙から複数のレクテナ受電所に向けて電力を送信できるため、
事故などにより大きな電力不足が発生した場合に、
必要な地域に電力を容易に振り向けることもできるということです。


SPSで2.45GHzを用いた場合、予想どおり宇宙プラズマによる
マイクロ波送電のエネルギー損失は非常に小さく、
1%以下ということが示されました。


現在のSPSの設計目標では、マイクロ波送電効率は50%です。


(無線送電の特徴は)電磁波の空間伝送損失が少ないため、
長距離になるほど有線よりも伝搬が高効率






engineer_takafumi at 01:49│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ 電子・電気

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字