2011年07月22日

電力危機

本日は山田 興一氏、 田中 加奈子氏の
電力危機
です。
電力危機

当面ディスカヴァーサイエンスシリーズは
全部チェックしようと思い、本書を購入しました。


この夏は、節電の夏と言われていますが、
電気はなくてはならない存在ですが、
実体はほとんど知られていません。

そこで、現在はどんな状況にあって
どんな対策が効果的なのか、
この本が具体的に教えてくれます。

節電も正しい方法で行わなければ、
苦しんだわりには効果がない
ということになってしまいます。


後半はこれからの日本のエネルギー政策や
震災からの復興の話になっています。

特に原子力を縮減したときの、
電気のシミュレーションは興味深かったです。


内容自体は難しいものではありません。
理工系の素養がなくても簡単に読めます。

節電を機に、もっと電気の知識を深めよう
と考える方にはぜひおすすめの一冊です。




サマータイムは、結局、日中に活動する時間が増えることから、
省エネならぬ増エネにつながるとの指摘もある。


日本の各種産業の工場では、他国に比べて非常に厳しい姿勢で
ムダ削減に取り組んできたといえます。
その結果、乾いた雑巾のような状態になったのであり、
これ以上の削減を望むのは難しいと考えるべきです。


(東電が)誰にも心を打ち明けず、頼ることができなくなり、
孤立してしまった人のようです。


原子力による発電量世界一は1億kWを誇るアメリカ。
104基の原子力発電所を稼動させているが、じつは、
1979年のスリーマイル島原子力発電事故以来、
30年近く新規設備の建造はされてこなかった。


日本の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、
中国のゴビ砂漠の50%で太陽光発電を行えば、1997年当時の
世界の1次エネルギーの消費量が生産できるという試算を発表している。


FITは、電力を売る側には都合がいい制度のように思えるが、
その買い取りコストは、結局は社会全体で負担していることになる。
大切なのは制度の導入よりも研究開発でコストを下げていく
努力だといえる。


日本の年間事故停電時間が、1件あたり19分であるのに対し、
米国でさえ97分なのだ(2006年度実績、電気事業連合会)。
これは、日本の電力供給が、東京電力をはじめとする10社によって
行われていることが大きな要因となっている。
地域ごとに一つの電力会社が独占して電力を供給しているので、
発電地と消費地が近く、それだけ安定した電力を
送ることが可能になっているのだ。


太陽電池事業は、日々進歩する技術があり、
将来は必ず大きな市場になることが明らかです。
どのタイミングで、どれだけの資本を投下するかの経営判断が重要なのです。






engineer_takafumi at 02:36│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ 電子・電気

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