2011年09月08日

人は感情によって進化した

本日は石川幹人氏の
人は感情によって進化した
です。
人は感情によって進化した (ディスカヴァー携書)

本書はタイトルに惹かれて購入しました。


この本は人間の持つ怒りや悲しみ、嫉妬などの感情が
なぜ生まれてきたのか進化心理学的に語った本です。

進化心理学というと非常に難しそうですが、
要は、人間の持つ色々な感情は、
人間が文明を持つ前の狩猟採集の時代を
うまく生き抜くために作られたという考え方です。

人間という生物の歴史を考えたとき、
文明を持つようになったのは、ごく最近のことですから、
生物としては、狩猟採集の時代の影響が
まだまだ残っているのです。


現代の文明の中では、あまり感情をあらわにすることは
行儀のよい態度ではないのですが、
単に排除するものではなく、それなりの意味があるのです。


特に、怒りっぽい、嫉妬しやすいなど、
マイナスの感情で悩んでいる人に特におすすめです。

自分の感情のメカニズムを知ることにより、
心が軽くなってくると思います。





集団から利益を得てもじぶんからは貢献しないメンバーがときどき発生します。
そのような裏切り行為に対しては、怒りと攻撃が発動するように、
私たちの心はかたちづくられています。


配偶者が狩猟から戻ってこなければ、集団の他のメンバーに
子育ての援助をしてもらわねばなりません。
集団でうまくふるまう能力が、とくに女性に進化しているのです。


嫉妬は、じぶんのところに来た可能性のあった利益が、
他のところにまわってしまったときに、
それをじぶんのところに呼びこむ感情なのです。
狩猟採集時代の小集団では、この感情に大きな意義がありました。
集団に発生した利益が、嫉妬をする人のところに
比較的多く配分される結果となったはずだからです。


内面の思いと外的な行動は、意外に一体化しています。


超常信奉が高い人々を調査すると、自尊心が弱く、落ち込みやすく、
不安が強いという特徴があることが、たびたび明らかになっています。
自分を信じられない人が超常信奉に頼っている様子がわかります。


文明は、人間の仕事を肩代わりすることで現在、
人間に幸福を与えるというよりは、
多くの人々に無力感を与えてしまったようです。






engineer_takafumi at 20:38│Comments(0)TrackBack(0) ★一般書の書評 | ⇒ 勉強・教育・心理

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