2011年09月14日

下町ロケット

本日は池井戸潤氏の
下町ロケット
です。
下町ロケット

本書はビジネス系の小説が直木賞を受賞したと聞き
興味をもって購入しました。


親から引き継いだ会社を経営する、
元ロケット研究者の町工場の社長。

その、社長が数々の困難を乗り越えて、
自分たちのバルブが搭載されたロケットを
打ち上げるという夢をかなえる
サクセスストーリーです。

読み始めると、夢中になってしまい、
半日で一気に読みきってしまいました。
本当に面白い本でした。


この本の面白さはなんといっても
登場人物のキャラの鮮やかさにあると思います。

主人公の佃社長をはじめ、経理担当の殿村部長、
帝国重工の財前部長などが特に光っていました。

それ以外も、味方役も敵役も、
感情移入しやすい、近くにいそうな人物ばかりでした。

池井戸さんの魅力は、この人物描写にあるのでしょうね。


また、読後感がとても爽快なのが良かったです。
小説は読みなれていない私ですが、
ひっかかることなく、存分に味わうことができました。


特に、エンジニアにはぜひ読んでもらいたい一冊です。
仕事へのエネルギーが沸いてくるでしょう。






人間の本性が現れるのは、平時ではなく、追い詰められたときである。


神谷先生は、技術力があるんだから支援する金融機関があるはずだ
とおっしゃいましたが、技術力を評価できる銀行なんてほとんどないんです。


あんたたちから投げつけられた言葉や態度は、忘れようにも忘れられないんだよ。
傷つけたほうは簡単に忘れても、傷つけられたほうは忘れられない。
同じ人間として、私はあんたをまるで信用できないんだ。


お金ってものはそういうものじゃない。
たとえ利奈の友だちでも、温情でお金を出すわけにはいかないよ。
そんなことをしたら、その人はもっと不幸になる。そういうものなんだ。


知財ビジネスで儲けるのは確かに簡単だけども、本来それはウチの仕事じゃない。
うちの特許は、あくまで自分たちの製品に活かすために開発してきたはずだろう。
いったん楽なほうへ行っちまったら、
ばかばかしくてモノ作りなんかやってられなくなっちまう。


経営計画や売り上げ予測を単なる机上の空論だなんていう人に、
そもそもこの資料を評価する資格はないですよ







engineer_takafumi at 22:29│Comments(0)TrackBack(0)★一般書の書評 | ⇒ 小説

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