2012年01月21日

「科学的思考」のレッスン

本日は戸田山 和久氏の
「科学的思考」のレッスン
です。

「科学的思考」のレッスン―学校で教えてくれないサイエンス (NHK出版新書)

本書はタイトルを見て迷わず購入しました。


最近、何冊か科学リテラシーに関する本を読みましたが、
どれも論調は良く似ていますね。


専門家はわかりやすく、正確に伝えなければならない。
市民は科学を正しく理解し、
科学技術を監視しなくてはならない。

そして、現代の市民に一番欠けているのは
科学は本質的に確率的であるということ。
つまり、科学がただ一つの正しい答えを
与えてくれるわけではないのです。


その中でこの本の特徴といえば、
市民がなぜ科学を身につけなければならないのか、
市民が身につけるべき科学とは何なのか、
という問題に多くページが割かれていることでしょう。

ただ、そんな市民を育てるためにはどうすればいいか、
という方法論にもぜひ触れてもらいたった、
と感じました。


学校の先生など、科学教育に関わる人におすすめです。
理科教育の目的を確認することができると思います。







良い理論かどうかは、比較の問題、程度の問題である


技術は本質的に不完全なまま社会に放たれる


科学的にリスク評価すれば答えは一つに決まるはずだと考えてはいけない


科学・技術はイノベーションが喧伝され、
日進月歩の勢いで進歩するかのように思われていますが、
その根本のところは意外に保守的なのです。


安心とは心の問題である、科学的安全性と、安心は別問題です


だまされた人にはだまされた人なりの責任があります。






engineer_takafumi at 04:37│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ 一般・その他の科学

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