2012年04月08日

サムスン式仕事の流儀

本日はムン・ヒョンジンの
サムスン式仕事の流儀
です。
サムスン式 仕事の流儀

本書は空飛ぶ鳥も落とすような発展を続けている
韓国のサムソンの仕事術を知りたくて購入しました。

サムスンというとグローバル企業ですから
仕事も欧米化されているのかと思っていましたが、
この本でイメージが変わりました。

欧米化というより、昔の日本のような
仕事のスタイルなのです。


猛烈な残業、休出、会社への忠誠、上司への気遣いなど、
どちかかというと体育会系の話が並びます。

韓国は兵役のある国ですから、
会社の雰囲気にも影響を与えることでしょう。

ですが、日本の会社に一番かけているものは
体育会系の要素なのかもしれません


例えば、日本では出世するのが幸せなのか、
という議論がされています。

しかし本書では、出世する方法だけで、
その意味には触れられていません。

出世は善で、サラリーマンはそれに向かって
突進するものとの価値観が根付いているのでしょう。


人によっては、色々な感想をもつかもしれませんが、
一つ確かなのは、日本企業がこの会社に
全く歯がたっていないということです。

サムスンにやられてばかりの日本企業人には
つべこべ言わず、一読しておきたい一冊です。




サムスンでは入社五年目くらいになると、
社長報告用のプレゼン資料作成だけでなく、
社長の対顧客プレゼン資料を作成するレベルになる。


優れた報告書を書くにはまず。
「過去―現在―未来」の視点のフレームを用いることだ。


顔は生まれつきのものだとしても、
服装は努力次第でいくらでも変えることができる。


忠誠の本質というのは、個人を満足させる行為ではなく
「パターン化した自分の限界を破る」ところにある。


「会社は会社、自分は自分。上司は上司で自分は自分」
という枠の中で成長しようとするのは、とてつもなく大変なことだ。
この枠の中に閉じこもっているときは、自分の見方だけにしがみつき、
何でもかんでも「これまでのやり方」で通そうとする。


本当の意味での忠誠は、どんな瞬間でも上司の立場になって、
自分を成長させようとする情熱といえるだろう。


サムスンでは、未婚の場合はときとして
海外駐在員の資格から外れることもある。


成功者はその対価をすでに払った人で、
失敗した人はその対価を後から払う人。


サムスンではどれだけ研修を受けたかを人事評価にも徹底的に結びつけ、
昇進にも反映させている。


誰でも自分の専門分野には自信があり、
その分野では多少難しそうなことでも努力して乗り越えようとするものだ。
問題は、自分がこれまでやったこともない仕事をするときだ。






engineer_takafumi at 02:45│Comments(0)TrackBack(0) ★一般書の書評 | ⇒ 仕事術、思考法・ツール

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