2012年03月23日

放射性物質の正体

本日は山田 克哉氏の
放射性物質の正体
です。
放射性物質の正体 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


書いてあることのレベルは決して低くないのですが、
難しい部分は読み流しても、
要点は頭に入るように工夫されています。

特に、核の反応は我々が普段接している
化学反応とは全く別物である、
ということが強調されていました。

洗い流しても、ゴミとして焼却しても
放射能は消えてくれない!
これが、著者の最も訴えたいポイントのようです。

放射能の「除染」という言葉が使われますが、
化学的に放射能を無くすことは不可能なのです。

そんな原則を知ることで、
科学的な知恵は養われるものなのでしょう。


原子力に興味を持ち始めた人で、一般書よりもう少し
突っ込んで勉強したいという人にお勧めです。

世の中では色々なデマも流れていますが、
物理的に何が本当で何がウソなのか
わかるようになるでしょう。




化学反応というものはすべて核の周りを覆っている電子の働きによるもので、
化学反応が起きている最中も化学反応が終わった後でも、
それぞれの核は元の状態を保ち核自身には何の変化もおきない


核が崩壊するとは、その核が放射線を放出することによって、
全く別種の核に変わってしまうことを意味するのである。


私たちの体は、もとはといえば超新星大爆発によって
生じた原子によって構成されているのである。


原子炉そのものは事故がおきても原子爆弾にはなりえない


化学反応はすべて原子核の周囲にある電子の仕業であって、
原子核とは何の関係もない。


圧力容器の底のほうに水が溜まっていたら、再臨界が起こる可能性がある


人間の顔面がベータ線によって被曝すると、
その人の目から青色の光が発せられ、
本人自身どちらを向いても目に映るものは全て青く見える。
これにより自分は被曝したことを知るのである。


核エネルギーは電気エネルギーの100万倍も大きいのである。


脳の働きが量子力学による「確率」に従っているからこそ、
人間には「自由意志」というものがあるのではなかろうか。






engineer_takafumi at 00:48│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ 原子力・放射能

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