2012年09月20日

ダークマターとは何か

本日は郷田直輝氏の
ダークマターとは何か
です。
ダークマターとは何か 天の川銀河探査で挑む宇宙論最大の謎 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


本書のテーマはダークマターです。

ダークマターというと何か
トンデモ科学のような印象を持ってしまいます。

また、私くらいの人間が浅知恵で考えてみても、
現在の理論で説明がつかない部分を、
全て「不明な」モノのせいにしているようで
印象はあまりよくありません。

ですが、ダークマターは様々な観測事実を
合理的に説明できる、有力な仮説なのです。

本書は、ダークマターという仮説が生まれた背景を
初めから丁寧に説明します。

あまり難しい話は出てこないので、
高校の理系卒業程度の物理知識があれば
おおまかには理解できるでしょう。


個人的に気に入ったのは、
我々はなぜ地球以外の重力を感じないのか?
という問いから、宇宙が膨張していることを
示すところの記述でした。


ダークマター、ダークエネルギーは
決してトンデモではありません。
その理論的背景を知りたい人には
お勧めの一冊です。






主系列星を見つければ、星の色を測定して絶対等級を推定し、
見かけの等級と比べればその星までの距離を知ることができるわけです。


通常の物質であるバリオン物質は、約4%しかありません。
残りの大半を占めるのは未知なものばかりです。


バリオン物質以外のダークマターが存在すると、
宇宙背景放射の温度ゆらぎが小さいことと、
銀河や大構造などが重力不安定性により形成されることの
両方が説明可能になります。


日常、地球からの重力は感じてはいますが、
他の星や銀河からの重力をいっさい感じてはいません。
これはどうしてでしょうか。よく考えると不思議な話です。


宇宙では重力という引力しかない場合、じっとしているわけにはいかず、
とにかく膨張なり収縮なりの運動を続ける必要があるわけです。


ハップル法則は、銀河は私たちから遠ければ遠いほど、
その距離に比例して速い速度で遠ざかるという法則です。


宇宙は減速膨張から加速膨張に転じたという
かなりの証拠をつかむこととなったわけです。


Ia型超新星の観測による2011年のノーベル物理学受賞により、
ますます多くの人が「宇宙項」、つまり、ダークエネルギーの
存在を信じるようになってきたと思います。


コペルニクスやガリレオが17世紀に地動説を唱えたのは有名ですが、
彼らには地動説の直接証拠は見つけられませんでした。







engineer_takafumi at 01:22│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ 地学・環境・宇宙

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