2012年12月10日

渋滞の先頭は何をしているのか?

本日は西成 活裕氏の
渋滞の先頭は何をしているのか?
です。
「渋滞」の先頭は何をしているのか? (宝島社新書 291)

渋滞のメカニズムに興味があって、本書を購入しました。

渋滞は車を運転する上でのイライラの代表ですが、
その発生メカニズムを知っているでしょうか?

恐らく、事故や工事や料金所が先頭にある?
こんなことを考えているのではないでしょうか

しかし、現在の渋滞原因の第1位は自然渋滞、
つまり、通り過ぎたときに、特にボトルネックとなる
「先頭」を確認できないのです。

この本ではそんな事実や、
著者がシミュレーションなどを用いて解明した
渋滞の意外な正体を明かします。

渋滞は右車線から始まる、
車間距離を詰めすぎると渋滞の元になる、
大渋滞の前にミニ渋滞を作るとかえって流れが良くなる、
など大変興味深く読むことができました。


この本を読んで、渋滞はドライバーのちょっとした心がけで
緩和できる可能性があることを知りました。
そこで、渋滞に関する知識を底上げしてもらいたい。

というわけで、教習所の教官に読んで欲しい、
と感じた1冊でした。




相手が無生物の場合は数学を用いた自然科学的なアプローチがうまく機能する。


自然渋滞は道路の上り坂の部分で起きやすく、
しかもこの渋滞が現在、高速道路の渋滞原因の第1位なのだ。


渋滞は時速20kmで上流に伝わっていく


混んでくると3つの車線が均等に使われずに、
追越車線に車が偏ってくることが示されている。


車間距離を40m以下に詰めてしまうと、
短期的には前に進んでいるようで気分は良いかもしれないが、
結局は不安定な流れを作り出し、渋滞を発生させてしまう。


小さな渋滞ならば個人の力で十分消すことができる


駅の放送でよく耳にするのが、
「時間調整のために少々停車いたします」というものだが、
これを聞くたびに私は電車がダンゴ運転している様子を思い浮かべている。


待ち時間(分)=(行列の総人数)÷(1分の到着人数)


大渋滞の前にミニ渋滞を作ると、かえって流れが良くなることもある。


人間は同じような仕事ならばなるべくまとめて処理しようとする傾向があり、
実はこれが渋滞を発生させることがあるのだ。


数理モデルによる感染シミュレーションが行われており、
初期の50人程度できちんと検知することが極めて重要であり、
このタイミングを逃すと一気に広がる危険性が高くなるそうだ。


(踏切の一旦停止の法律について)
実はこのような法律があるのは基本的には日本と韓国だけで、
その他の国では遮断機が開いていれば乗用車はノンストップで走り抜けている。


大人の教育は難しいと書いたが、実は子供を教育することで、
その子供が家庭に帰って逆に両親を教育できる可能性もある。







engineer_takafumi at 00:33│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ その他の工学

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