2013年03月03日

水の危機をどう救うか

本日は丹保憲仁氏の
水の危機をどう救うか
です。
水の危機をどう救うか (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


最近、外国の人が日本の水源を狙って
森林を買っているという話を聞きます。

ですが、石油などのエネルギー資源と違って
水を言われてもピンとこないものです。
空から、雨として落ちてくるので、
無尽蔵に得られるのではないかと感じてしまいます。

しかし、この水の危機はすぐ近くまで
迫ってきているのです。

日本人が使っている水は
口にはいる農作物などに使われる水を含めると、
1人1日5000ℓにもなると言われています。

世界の人口が増大していく中、
いつまでこんな生活が続けられるのでしょうか。


また、関東平野が水不足との戦いの歴史であったこと、
現代の国際紛争にも水源の確保の問題が
背景にある場合が多いことなど、
新たな視点を得ることができました。



水ビジネスを学びたい人にはお勧めです。
歴史から技術、最新の課題まで網羅されていて
一冊で一通りの知識を得られるでしょう。




近代東京水道は創設の時から水量不足が常態化していて、
量的拡張の要求に絶え間なくさらされ続けることになり、
解消されるのは図24に示すようにようやく平成時代になってのことです。


宇宙基地の中でおしっこを再生した水を飲むことが、
特別なことでなくなる日も来るでしょう。


1m3の値段が20万円もするペットボトル水をたくさん使い、
プラスチック廃棄物を日々大量に出すくらいなら、
公共の最上質供給系を22世紀のために創設すれば良く、
そのために最上質の水源を公的に確保すればよいでしょう。


日本のような使い方で流域が自立するには、
1人1日4500〜5000ℓ弱ほどの水が要るということになります。


ゴラン高原でイスラエルとシリアが戦ったのは、
イスラエルの存立を支えるヨルダン川の源流がゴラン高原にあり、
その水源確保の争いをしているのです。






engineer_takafumi at 22:32│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ 地学・環境・宇宙

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