2013年02月11日

99%の社長がカン違いしていること

本日は堀 龍市氏の
99%の社長がカン違いしていること
です。
99%の社長がカン違いしていること

本書は担当編集者の方よりご献本いただきました。
あさ出版の吉田様ありがとうございました。

さて、本書は税理士の著者が中小企業の社長向けに書いた
経営指南書です。

著者はクライアントを中小企業に限定した税理士で
従業員30名以下の企業がターゲットということです。

ここまで中小企業に特化した著者ですから、
言うことには説得力があります。


例えば、会計や経理に力を割きすぎない。
会計や経理はもともと、複雑な大企業が社内のお金の流れを
把握するために作られた仕組みなのです。

ですから、中小企業の場合、細かい数字の集計は
社長のやるべき仕事ではないのです。

実際、著者の経験からは、そんなことに気を使わずに
お客にフォーカスした社長の方が、うまくいくそうです。


中小企業の経営者には一読する価値のある一冊でしょう。
意外な自分の弱点が浮かび上がってくるかもしれません。





多くの中小企業の社長は、将来への不安とお金を失う恐れから、
売上を増やすよりも経費削減の方向に意識が向かいます。


時々立派な事業計画書を作成している方がおられますが、
喜ぶのは銀行やその事業に出資をしている人だけです。



銀行が興味があるのは
「貸したお金に利子をつけてきちんと返してくれるかどうか」
あえて言葉を選ばす言ってしまうと、
会社の経営がよくなるかなんてどうでもいいんです。


会計の仕事からは1円の粗利益も生まれません。


金利なんて、社長の頭を100%お客様のために使う経費と考えれば、
安いものだと思います。


いい従業員があつまらない、いいお客様が集まらないと
ぼやいている社長がいますが、もしかしたら社長、
あなたがそういう人を引き寄せているのではないですか?


「少数精鋭」というと、
精鋭を少人数集めればいいと思っている人がいますが、少し意味が違います。
少ない人数で働いていると、その人たちが精鋭になってくれるんです。


知ってもらう努力の前に「1位になる努力」をしましょう。


世の中になかった新しいモノではなく、業界の当たり前に、
異業種の当たり前をミックスしたら、それだけで新しいモノができるのです。


実は売れる商品とは、お客様が買いたいと気づいた商品なのです。


成功する人は好きなことをしているだけと思っているので、
周りの人は「すごい努力だ」と思っていても、
本人は努力しているとは考えていません。







engineer_takafumi at 23:03│Comments(0)TrackBack(0) ★一般書の書評 | ⇒ 経営

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