2013年04月09日

「中卒」でもわかる科学入門

本日は小飼 弾氏の
「中卒」でもわかる科学入門
です。
「中卒」でもわかる科学入門

本書は小飼 弾さんの科学論と聞き、興味を持って購入しました。


小飼さんのブログを読むと、プログラムなどの分野のみならず
科学技術全般に大変な知見を持っているのがわかると思います。

ただ、小飼さんは大検で高卒資格を取得し、
カリフォルニアのバークレーを中退しています。
だから、学歴は中卒ということになってしまうのですね。

それで、今回のタイトルにつながっているわけです。


ブログでは独特の論調が人気ですが、
この本の中でも、小飼さんの持論が展開されています。

その中でも、特に共感したのは、「エネ放題」でした。

例えば、地球に降り注ぐ太陽エネルギーは膨大ですから、
その0.01%を取り出すことができるようになれば、
人類が必要な全エネルギーがまかなえることになるのです。

今はエネルギー問題は危機的だ、と騒がれていますが、
こんなパラダイムシフトが起こる可能性もあるのです。

そうなれば、現在騒がれている「省エネ技術」なんて、
すべて過去の遺産のようになってしまうかもしれません。


読みやすい本なので、なんらかのトピックで、
にわかに科学に興味が出た人におすすめです。

枝葉末節の知識ではなく、
一番大事な科学的な考え方が身に付くでしょう。




知的好奇心というのは欲望であり感情ですから、
もう体が勝手に動いてしまいます。


積分というのは結局のところ足し算ですし、
微分も割り算といえば割り算です。


科学者が苦心して発見してきた知見のうち、
専門家でない人も覚えておくと大変に役立つのが前章でも触れた
「エネルギー保存の法則」です。


いやでも「パケット放題」ならぬ「エネルギー放題」の時代になるでしょう。


「どうしてみんな科学を学ぶ必要があるのか?」
その問いに対する答えは簡単で、話をするためです。


「キミもボクも共通の指標、共通の物差しを使って話をしよう」、
それこそが科学です。


本物は「私のことを疑ってください」と言い、
偽者は「私を信用してください」と言うものです。


科学的な観点からすると原発はとても「筋の悪い」技術だということです。
それは、事故を積み重ねていくことができないから。


後始末は全部国に任せられたとしても、経済的な観点から、
原発は有利なテクノロジーとはすでに言えなくなっていたのです。


科学とは人類の「趣味」であるべきではないか。
私はそう考えています。


日本は失敗者にとても厳しい国だと言えるでしょう。


100人が住む村で、人々が生活するために必要なモノ、
楽しみのためのコトを生産するのに必要なのは、せいぜい10人にすぎません。






engineer_takafumi at 23:18│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ 一般・その他の科学

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