2013年04月25日

鉄道の技術

本日は秋山 芳弘氏の
鉄道の技術
です。
[図解]鉄道の技術 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


本書は鉄道の教科書といえる本です。

鉄道の車両技術、ATCなどの運行制御技術、
トンネルなどの土木技術などに至るまで紹介されています。
それも、日本だけでなく世界の動向まで書かれています。

僕は鉄道は素人でしたが、鉄道技術の歴史や現状、
キーとなる技術について一通りわかるようになりました。


個人的には、なぜ新型の新幹線の先頭は流線型なのか?
(フランスのTGVなどはあんな形状ではありません)
鉄道のトイレ事情などに興味を持ちました。


今、日本の鉄道技術の輸出が進められています。
そんな流れで、にわかに鉄道技術が
必要になった人などにお勧めの一冊です。




営業運転のおけるスピードアップの成否は、
「ハイスピードが出せるか」ではなく、
「スピードアップしても問題が生じないか」で決まる。


整備新幹線は、国や自治体の補助を受けて
特殊法人である日本鉄道建設公団が建設主体として建設を進め、
完成後は公団が所有し、営業主体であるJRに貸し付ける上下分離方式とされた。


前提条件のひとつに「最高時速260km/h」がある。
そのため、最高速度を上げるには再度、
環境アセスメントをやり直さなくてはならない。


東海道新幹線では、システム全体を60Hz仕様で構成し、
50Hz地域では電力会社から供給される電気を
周波数変換する変電所を介することで対応した。


北陸新幹線では、その後の技術の発展により車両側で50Hz、60Hzの両方に
対応できるようになったので、供給元の電力会社の周波数をそのまま使っている。


抵抗値を段階的に切り替ええることによる加速の不連続性や、
抵抗器で熱として消費されるエネルギーのロスが大きいなどの問題があった。


日本の新幹線の先頭車両が複雑な形状をしているのは、
「速度を上げるために空気抵抗を少なくする」のが主目的なのではなく、
「速度を上げることで増大する微気圧波の影響を最小限に抑え、
なおかつその長さをできるだけ短くする」ためのものだといえる。


電力供給がなくなれば列車のATCは即時に非常ブレーキ指令を出す。
この方法は、今日まで引き継がれている基本手段である。


当時のトイレは和式便所で、汚物は列車から垂れ流す「開放式」となっており、
沿線に「黄害」を撒き散らす不衛生なものだった。


1987(昭和62)年の国鉄分割民営化・JR発足の時点では
トイレ付き車両のうちおよそ4分の3に汚物処理装置の取り付けが完了したが、
逆にいえばまだ垂れ流しの「開放式」が4分の1残っていたことになる。
(中略)
JR北海道の一般型気動車が循環式に改造された2002(平成14)年を最後に、
JRから「開放式」はなくなった。





engineer_takafumi at 23:08│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ その他の工学

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