2013年07月21日

バブルの物語

本日はジョン・K・ガルブレイス氏の
バブルの物語
です。
バブルの物語―暴落の前に天才がいる

本書はビジネス名著100冊のエッセンスで紹介されており、
興味を持って購入しました。


「大恐慌1929」など、恐慌に関しての著書に定評がある
ガルブレイス氏のバブル論です。

最古のバブルと呼ばれるオランダのチューリップ投機から、
日本のバブル崩壊まで、バブルの歴史が綴られています。


この本から得られる教訓は、
バブルを利用して儲けようなどとは考えるな
ということでしょう。

みんな、自分だけはうまくやろうと投機に手を出し
結局、大損をしてしまうのです。


そして、それは近年始まったことではなく、
17世紀のオランダのチューリップバブルに始まり
延々と同じことが繰り返されてきたのです。

まあ、これだけ「わかって」いても、
また同じことを繰り返してしまうのだろう、と著者は言います。
人間はそういう生きもののようです。


株を始めようと思う人に、お勧めの一冊です。
投機に潜む魔力とその歴史を知ることができるでしょう。



経済学者は喝采を受けることを何よりも恐れるべきだ。


貴族、市民、農民、職人、水夫、従僕、女中、
さらには煙突掃除夫や古着屋のおばさんまでがチューリップに手を出した。
あらゆる階層の人々がその財産を現金に換え、それをこの花に投資した。
土地・建物はとんでもない安値で売りに出され、
あるいはまたチューリップ市場でなされた取引の支払いのために譲渡された。


外国の銀行や投資家が、全く愚かな貸付をしたくせに、
この困難な時期にその債権の返済を求めるのは何ごとであるか、
という怒りが表明されたのである。


絶対に確実なことは、この投機の世界はささやきによってではなく
大音響によって終末を迎えるということなのである。


株の暴落がやがては経済を荒廃させるほどの
実質的な経済効果を持ったことについては、
いなかるもっともらしい疑問をさしはさむ余地もありえない。


愚者は、早かれ遅かれ、自分の金を失う。
また、悲しいかな、一般的な楽観ムードに呼応し、
自分が金融的洞察力を持っているという感じにとらわれる人も、
これを同じ運命をだどる。
何世紀にもわたって、このとおりであった。
遠い将来に至るまで、このとおりであろう。







engineer_takafumi at 19:25│Comments(0)TrackBack(0)★一般書の書評 | ⇒ 経済・会計・お金

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