2013年08月21日

腰痛をこころで治す

本日は
腰痛をこころで治す
です。
腰痛をこころで治す 心療整形外科のすすめ (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


著者の専門である整形外科は内科や外科などとは
少し違う特徴があります。

それは「痛み」が主たる症状ということです。

例えば、外科ではがんの手術をしたとき、
正常にがんが取り除かれていれば「成功」とされます。
これは客観的な判断が可能です。

ただ、整形外科の場合は、どれだけ医学的に問題がなくても
患者が「痛い」といっていれば、治ったとはいえないのです。

特に、腰痛などは、その85%が実のところ原因不明ということです。
つまり、レントゲンなどを見て、同じような状態にある2人でも
片方は普通に生活できないほどの痛みがある、
もう片方は全く元気で、スポーツまで楽しんでいる、
というような状況が良く起こるのです。

となってくると、「痛み」という症状は、
精神状態にも大きく関わってくるので、
整形外科の著者も、しばしば心療まで入らなければならない
というわけです。


著者の豊富な経験から、実例はとても豊富です。
「痛み」を抑えることは、生活の質を高める上でとても重要ですから、
ぜひ著者のような観点でも、研究が進んで欲しいものです。


腰痛はもちろん、なんらかの「痛み」で
悩んでいる人にはお勧めの一冊です。
痛みにまつわる「心」と「体」の関係が見えてくるでしょう。




腰痛の85%はこれといった原因が特定できない、非特異的な腰痛なのです。


変性所見だけでは腰痛の原因を特定できません。
なぜなら多くの人に普通に見られる所見だからです。
同じような所見があっても痛い人と痛くない人がいるので、
それが原因とは決められないのです。


整形外科では、膝が痛くて手術をして、「手術はうまくいった」と言っても、
患者さんの痛みが術後も変わっていなければ
うまくいったことにはならないのです。


患者さんも、検査任せ、お医者さん任せではなく、
治療方針を自分で決定できるのが整形外科の特徴です。


からだを動かすことにより少々痛みを感じても、
活動性を維持していくことが重要で、
極端な安静はかえって症状を悪化させます。


「よい筋肉痛」がからだの故障であるかのような
解釈をするようになってしまったのです。


私は、大きなリスクのない患者さんには散歩や体操程度の運動ではなく、
息が切れるほどの運動や、翌日からだが痛くなるような
負荷のある運動を奨めています。


抗うつ薬は気持ちに効くだけでなく、
痛みを抑える作用があり、広く活用されています。


どんなに頻度の低い副作用でも書く規則になっており、行政が確認します。


薬のような人工物だけでなく、自然界のものも異物なら、
「自然のものだから体に優しい」なんてことは、
人間の頭の中で肥大化された錯覚なのです。


プラセボ効果(儀薬効果)は一般には効果(主作用)についてのものですが、
副作用についても生じます。







engineer_takafumi at 01:40│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ 医学・人体

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