2014年01月18日

有害化学物質の話

本日は井田 徹治氏の
有害化学物質の話
です。
有害化学物質の話 農薬からプラスチックまで (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


本書は農薬からプラスチックまで、身のまわりの
化学物質について、その毒性や影響について述べたものです。

単に、化学の話だけでなく、その歴史や行政の対応など
化学物質にまつわる様々なことが一通りまとまっています。


膨大なデータが要求される新規の物質よりも、
むしろ過去のゆるい規制で既に世に出回っている
物質の方が危険である、という点が
特に記憶に残りました。


化学物質の害について知りたい人にはお勧めです。
放射線よりも、こちらのほうが身近で
よっぽど恐ろしいものなのかもしれません。





高濃度のダイオキシンにさらされた地域で産まれた子供には
男性が少なくなるという「性比の偏り」が生じている


DDTの使用が禁止されてから40年以上にもなる日本でも
大気、水、土壌などからかなりの高濃度で検出されている。


乳児がほこりから摂取する臭素系ダイオキシンの推定量は、
日本人が食物から摂取するダイオキシンの量に匹敵し、
場合によってはそれを上回るケースがあることも分かった。


新規に市場に出る化学物質はまだデータが多い。
問題なのは、過去に安全性の研究やデータの公表が不十分なまま
開発、商品化され、毒性や安全性がよく分からないまま、
大量生産と使用が続いている物質が多数あるという現実だ。


REACH導入による政策変更の重要なポイントは、
既存の化学物質と新規の化学物質の扱いを、ほぼ同等に変更し、
これまで政府が実施していたリスク評価を、
事業者の義務に変更する、という点だ。


「ノー・データ、ノー・マーケット」つまり
「データがない化学物質にはそれを売ることのできる市場はない」


最近、韓国に世界1位の座を譲ったものの、
農地1ヘクタール当たりに使われる農薬の多さで日本は世界第2位だ。








engineer_takafumi at 11:07│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ 生物・化学

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