2014年06月22日

企画はひと言

本日は石田章洋氏の
企画はひと言
です。
企画は、ひと言。

本書は知人の石田さんの著書が出版されると聞き
興味をもって購入しました。


石田さんは放送作家として「世界ふしぎ発見」や「TVチャンピオン」など
たくさんの有名番組を手がけられた敏腕作家です。

本書はそんな石田さんが語る企画の出し方の本です。
そして、その極意はタイトルにあるとおりの「ひと言」です。

企画は短い言葉で表現できることが大事、
ということは類書でも語られていることかもしれません。

しかし、この本がすごいのはその「ひと言」の出し方に
フォーカスして詳しく説明していることです。

ひと言が大事なのはわかっているけれど、
その作り方がわからない、という人にはピッタリの一冊でしょう。


また、長年放送作家を続けているということで、
テレビの企画出しの例がたくさん書かれていてとても興味深いです。

個人的には「英会話体操」のエピソードが面白かったです。
また、世の中はらせん的に進化していくという著者の主張が
印象に残りました。

分野を問わず、企画を出す仕事をしていている
全ての人にお勧めの一冊です。
強い「ひと言」を生み出す方法を学べるでしょう。



その時は、単に時間がなくて、仕方なくひと言にまとめたのですが、
その企画はたったひと言なのに、会議が始まって、わずか30秒で決まりました。


優れたアイデアは、必ずひと言でいえるのです。


ふつう、私たち消費者が目にする「ひと言」は、キャッチコピーのほうです。
「見えるひと言」は、アイデアが世に出る前、私たちが知らないところで
ひそかに新しい何かを世に送り出すために活躍している言葉です。


「ひと言」は企画が実現すると姿を消してしまうので、
その存在は、企画でごはんを食べている人以外には、
ほとんど知られることはありません。


センスはいらない、むしろベタがいい


言葉は、短ければ短いほど「強く」なる


やがて企画はあなたのもとから旅立ち、一人で歩き始める


優れたひと言からは「企画に求められているもの」が見えます。


企画を実現したいなら、「見える」ことが決定的な条件になります。


企画は斬新であれば斬新であるほど通りにくくなります。


必ずしも「若い=発想が柔軟」というわけではありません。


「宇宙の『ジョーズ』」=『エイリアン』は、「海」を「宇宙」に、
「サメ」を「エイリアン」に置き換えただけ。


「今までにあったもの」にたとえることこそ究極のベタ。


プラスαこそがクリエイティビティである


物事はらせん的に発展する


「上からみた円」が"ヒットの本質・キモ"、
「横から見た高さ」が"新しさ"あるいは"付加価値"ということになります。


それぞれの業界で、ある一定の周期でくり返しヒットしているものが
見つけられるはずです。
そこには人が普遍的に興味を示したり、面白いと感じたりする
"共通のベーシックな要素=本質"が隠されています。


アイデアに困った時に向かうべき場所、それは書店です。


ひらめきは、特に意識していない時に、
ふと「降りてきたり」「浮かんだり」「そこにいたり」するものです。


「次世代型のトークショー」「まったく新しい情報バラエティ」といった
抽象的な言葉はNG。


「なんとなく面白いと思って…」だけでは企画として成立しないのです。


ひと言のひな形は、「3つのC」に分けることができます。
(中略)
3つのCとは、次の「Compare」「Can」「Change」です。


「ひと言」は、企画にかかわる人をワクワクさせ、実現に向けて
駆り立てるキャッチーなものでありながら、「それってどういうこと?」と
受け手が思う「空白」があることも大切です。


企画書の体裁に凝る時間があったら、
ひと言を磨く時間に充てたほうが賢明です。


「神話スタイル」とはどういうものか、ひと言でいうと
「何かが欠けた主人公が冒険の旅に出て、
賢者の助けを借りながら試練を乗り越え、宝をもって帰ってくる」
というものです。


神話というのは、ためになるから世界各地で
語り継がれているわけではありません。
面白いから語り継がれているのです。


「あえてすべてを伝えず、相手に思いつかせる」という
究極のテクニックです。
この瞬間に、私が考えた企画は、プロデューサーにとって
「自分が思いついたアイデア=オレの企画」になるのです。






engineer_takafumi at 18:02│Comments(2)TrackBack(0)★一般書の書評 | ⇒ クリエイティブ

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この記事へのコメント

1. Posted by 石田章洋   2014年06月27日 23:11
書評、ありがとうございました!
2. Posted by エンジニアライター   2014年07月06日 02:05
コメントありがとうございます。

本当に良い一冊でした。
もともとコピーライターなど
クリエイターの方の本は大好きなのです。
この本もアイデアの本質を学べる
本音では人に教えたくない一冊でした。

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