2014年09月02日

ニキの屈辱

本日は山崎 ナオコーラ氏の
ニキの屈辱
です。
ニキの屈辱 (河出文庫)

普段は小説は読まないのですが、山崎ナオコーラさんの小説で
格差恋愛という言葉が目に止まって衝動買いしました。

こればかりは理屈ではないのですが、
ナオコーラさんの文章は大好きです。

失礼かもしれませんが、人間を見る目が僕と似ているのですかね。
心理描写にとても共感してしまいます。


若手の有名女性写真家と冴えないカメラマン志望のアシスタントの男。
この二人が恋に落ちるが、アシスタントの仕事が上手くいって
売れ出すに従って、二人の関係が変わってくる。

ストーリとしてはありがちかもしれませんが、
感情移入100%で一気に読みきってしまいました。


久しぶりに手をとったこの本で、
またナオコーラさんの著作を読んでみたくなりました。




群れる動物は、上下関係があることを前提として
他者を認識した方が、生き易い。
だから、階級を意識するとき、人間の脳内には
何か快楽物質が分泌されるのかもしれない。


素直に喋ると、それは自分が予想した以上に情感の籠った
素敵な言い方になった。


さっきのお母さんの、『美人に撮ってよ』って科白、良かったね。
結局のところ、写真ってそういうことだよね。


自分の人生に、こういう類の幸せがこっそり用意されていたなんて、
予想だにしなかったから。


私、人間だったんだ






engineer_takafumi at 00:35│Comments(0)TrackBack(0)★一般書の書評 | ⇒ 小説

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