2015年01月12日

どうしてあの人はクリエイティブなのか?

本日はデビット・バーカス氏の
どうしてあの人はクリエイティブなのか?
です。
どうしてあの人はクリエイティブなのか?―創造性と革新性のある未来を手に入れるための本

本書はクリエイティブとはどういうことなのか、
知りたくて購入しました。


クリエイティブであるため、すなわち良いアイデアを出すには
どうすれば良いでしょうか?

よく言われるのは、アイデアとはクリエイティブな人がひらめくもの、
アイデアとは制約のない自由な発想から生まれるもの、
アイデアとは一体感のあるチームから生まれるもの
といったことです。

しかし、これらの「常識」にはたくさんの誤りがある、
と指摘するのが本書の目的です。


例えば、発明王と呼ばれるエジソンは
生まれつきの天才で、たった一人であれだけの発明を成し遂げたか?
答えはNoです。

現在のエジソンのイメージは作られたものであって、
実際はエジソンが発明したというものは、
たくさんの各分野のエキスパートの力を借りて
成し遂げられたものなのです。


また、制約はアイデアを生むのに障害となるのか?
これもNoです。

制約が全くないと、人は何をして良いのか
逆にわからなくなってしまうものなのです。

実際のアイデアの中には制約自体を
逆に資源として利用するようなものも多く、
制約自体がアイデアの源ともいえるのです。


どこかで読んだような話も多かったですが、
よくまとまっていて、あらためてアイデアの本質について
理解を深めることができました。

また、訳書としてはとても読みやすい一冊でした。


仕事でアイデアを出すプレッシャーを受けている人に
おすすめの一冊です。
アイデアを生むということの本質を知ることにより、
仕事を効率を高めることができるでしょう。




ほとんどの人々が、準備、培養、ひらめき、評価、精錬の
5つの段階からなる共通の創造的プロセスを踏んでいる


意識は同時に一つのことにしか集中できなくても、
無意識は並行していくつものアイデアを培養できる


定期的に別のことを考えている人の方が、
概して創造的である


解決策をもたらしたのは木からおちたリンゴでも、
ありふれた風呂の湯でもなく、培養期間だったのだ。


創造性は一つの性格領域に限定されるものではないことがわかる。
つまり、創造的性格のタイプがあるわけではないのだ。


別々に取り組んでいながら、同じ発見にたどり着くこともしばしばだ。
昔から、ほぼ同時に発見したり、発明したりという事例はよくある。


私たちにはアイデアの所有者は1人だけだと思いたがる傾向がある。


専門知識が増えるにつれて、創造性が低下することがあるのだ。
また、専門外の人々が名案をひらめくことも、
素人集団が最高の発明をすることもある。


ピーク年齢に逆らう最も簡単な方法は、
全く新しい分野に飛び込んで、あえて部外者になることだ。


エキスパートの迷信は、最も難しい問題を解決するのは
その分野で最も優秀な人だと説くが、
現実にはこれが当てはまらないこともある。


内因性の動機は外因性の動機よりも、
クリエイティブな成果とのつながりがはるかに強いのだ。


一定の条件下では、インセンティブがクリエイティブな仕事に
必要な動機を阻害してしまうこともあるのだ。


要はタスクを達成するための内因性の理由と外因性の動機を
一致させればいいのだ。


エジソンは孤高の発明家などではなく、彼には技術者や機械工、
物理学者のチームがついていたのだ。


アーティストたちがとても親しく、経歴も似ている場合、
全員が同じ題材に頼ってしまい、真に新しいアイデアが生まれにくいのだ。


イノベーションを起こすチームというのは、
古くからの仲間と新人の組み合わせです。
(中略)
新参者は新しいアイデアを提供し、
古参者は共同作業を行うための知恵を提供します。


イノベーションが個人の努力のたまものだと信じていたら、
必要なネットワークから離れてしまうことだろう。


ブレーンストーミングは効果がある。
ただし、単独では機能しない。


ブレーンストーミングの迷信にとらわれていると、
イノベーションを起こす秘訣は単にアイデアをできるだけ
多く出すことだと勘違いしてしまう。
(中略)
クリエイティブなプロセスは、ただアイデアを出すよりもはるかに複雑だ。


最も革新的な企業では、アイデアを出す過程を
たった一つのテクニックに頼ったりはしない。


クリエイティブな直観を引き出すために、
ときに団結とは正反対の行動を取る ― 衝突するのだ。


異なる視点を持ち出し、さまざまな角度から議論する中で衝突し、
評価し、対立した方が、はるかにクリエイティブな結果が得られやすい


アイデアはもっと深く調べられたり、もっと熟考されたり、
あるいはほかのアイデアと混ざり合って、
より強力な一つのアイデアに生まれ変わったりしながら、強くなっていく。


一体感のありすぎるチームには、
素晴らしくクリエイティブな仕事はほとんど期待できないのだ。


必要なだけの時間と材料さえあれば、
天才的と世に認められるだけの作品が作れると思い込んでいるのだ。


クリエイティブな仕事には、いくばくかの制約が欠かせない。


イノベーションは、広々とした空間や
箱を飛び出した思考に芽吹くわけではない。
その逆で、箱の中で課題に取り組んだとき、
ときには箱そのものを考え直したり、
つくり変えたりするときに起こるのだ。


真っ白な紙を渡されると、ほとんどの人は固まってしまいます。


本当の制約は資源不足ではなく、たいてい資源の活用不足なのだ。


制約はときにそれ自体が問題解決のための資源となり得る。


クリエイティブなアイデアは、元来、審査される運命にある。


人はそもそもクリエイティブなアイデアを否定するものであって、
受け入れたり、盗んだりはしないと確信していた。


新しくて創造的なアイデアが好きだと主張する参加者も、
ほんの少しの不確実な状況に置かれただけで、
創造性から離れ、実用性へ傾いているようだった。


より多くの優れたアイデアを生み出すだけではなく、
既に持っている優れたアイデアを広める努力も大切なのである。






engineer_takafumi at 00:30│Comments(0)TrackBack(0)★一般書の書評 | ⇒ クリエイティブ

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