2015年10月01日

米陸軍諜報指導官に質問されたら あなたは何も隠せない

本日はジェームズ・O・パイル 氏の
米陸軍諜報指導官に質問されたら あなたは何も隠せない
です。
米陸軍諜報指導官に質問されたら あなたは何も隠せない

本書はうまい質問の仕方を身につけたくて購入しました。


本書の著者は防衛言語研究所、米国陸軍情報センターなどで
諜報部員の質問技術の指導に携わった、戦略報告聴取の名手です。

そんな著者が、必要な情報を得るために、
どんな質問をすれば良いのか、ということを説きます。

とはいえ、何か魔法のようなテクニックがあるわけではなく、
その理論や方法はとてもベーシックです。

しかし、自分がその基本を守れているか振り返ってみると、
あまりにかけ離れていることに気づかされました。

イラクのフセイン元大統領の居場所がこの技術で判明したと、
印象的なキャッチコピーがつけられていますが、
それは地道でシンプルな質問の組み合わせでしかないのです。

シンプルに問うことの難しさを感じた一冊でした。

訳書なので独特の読みにくさがあるのは残念ですが、
しっかり読み通せば、それなりのものを得られるでしょう。


個人的には「他には?」という質問の重要性が
一番こころに残りました。


質問をしても思うような答えが出てこないと感じている人に
お勧めの一冊です。
恐らく、それは自分の質問のしかたに原因があり、
この本にはそれを改善するヒントが詰まっているでしょう。






欲しい情報を確実に聞き出すコツは、上手な質問をする、
それだけだ。


「何」「いつ」「なぜ」「どこ」「どんなふうに」は情報取材の基本。


質問とは逆説的な行為で、簡潔に問いかければ詳細で
的確な答えが返ってくるが、複雑な聞き方をすれば、
話したがらない相手からはたったひと言、
話したがっている相手からは雑然ととりとめの無い答えしか出てこない。


質問の出し方次第で、相手から、
本人が自覚もしていない有益な情報を引き出すことができる


その知識は教えられて得たものではない。
たずねられて答えたものだ。
彼は自分の中の知識を再発見しただけなのだ。


ほとんど知らないくせに知識をひけらかすタイプの記者が
犯しやすい失敗だが、ジュディスも唯一知っているレース名を出してきた。
ニュースの対談番組で、こんなふうに具体名が出されたら要注意。
何もしらない視聴者は、この記者は討論中のテーマについて、
少なくともある程度は専門知識があるのだと思うだろうが、
じつは無知を隠すための手段かもしれない。


一つの情報を掘り下げる前に、すべての情報が出尽くすまで
同じ質問を繰り返すこと。


質問は、答えが「はい」「いいえ」ではなく文章になるように心がける。


つい、「○○ですか?」「××できますか?」と確認形式でたずねるから、
「はい」か「いいえ」以上の反応が返ってこなくなる。
疑問詞で直接問えば、相手が自分の言葉で答えてくれるし、
関連情報や話を進める手がかりももらえる。


疑問詞を使わなかったり、使っても限定語句をつけたりすると、
先入観や質問者の意向が言葉に表れてしまう。


質問は発見であり、ゼロからの好奇心と定義できる。
つまり、先入観なしの関心だ。


質問が適切なら、長々とした導入は要らない。


上手な質問には6つのタイプがある―
ストレート、工作質問、問い直し、集中追及、要約確認、息抜き。


相手の答えを要約するのは、情報の正確さの確認より
情報のフィードバックが狙いである。
相手の言葉を本人に返して、本当にこの答えでよいかどうか、
自ら確かめるチャンスを与えるものだ。


曖昧な質問には曖昧な答えが返ってくる。
情報を求めるつもりなら、役に立たない。
しかし、こちらの要点を隠すために相手との平行線を保つ効果はある。
(中略)
曖昧な質問や答えは、ときに最高の自己防衛手段になる。
相手が単純明快に聞いてきたら、
どんな解釈もできる質問を返して混乱させる。
相手は答えをもらったつもりになるが、じつは、
最初の質問とほとんど関係がない。


質問は4つの領域 ―人、場所、物(事)、出来事―
に分けて出す。


「すばらしい」と評するディベートを見ると、たいてい、
討論のなかで意見と事実の違いが明らかになっている。


ある分野の専門家と話すときは、なぜそんなに詳しいのか
聞くのを忘れないこと。
その人物についてもう一つ知識が増えるのはもちろんだが、
何より、それは、相手のための質問なのだから。

相手が今の質問に答えているうちは、次の質問の準備をしてはいけない。
最初の質問の答えを聞き終わらないことには、
次はどんな質問が最適かわからないではないか。


使えるメモを取るには、まず4つの発見領域
「人」「場所」「物(事)」「出来事」に分けることだ。


質問をするとき、主役は自分でないことを忘れてはいけない。


話題が何であれ、語り口が途中で変わったら危険信号だ。


現場の混乱とショックのなかでは、記者は、
優れた記事の中心となる質問よりも圧倒的に強い
「なぜ?」「どのように?」の叫びのほうに耳を向けやすい。


知識の持ち主と知識を求める強い意欲とが一つになると、
仕事でも私生活でも大きな変化が起きる。







engineer_takafumi at 23:24│Comments(0)TrackBack(0)★一般書の書評 | ⇒ 仕事術、思考法・ツール

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