2016年02月19日

取締役会の仕事

本日はラム・チャラン氏の
取締役会の仕事
です。
取締役会の仕事

本書は書評メルマガで紹介されており、
興味を持って購入しました。


経営書といえば、通常CEOに焦点が当たるものですが、
本書は「取締役会」に光を当てています。

業務執行の最高責任者はCEOですので、
取締役会はあくまでCEOを支え、チェックする立場です。

ただ、その仕事の線引きは難しく、
取締役会が会社の意思決定にどこまで介入すべきか、
ということは、難しい問題です。

本書では、多数の大企業を見てきた著名経営コンサルタントが
取締役会のあるべき姿を定義します。


IBM、P&G、アップル、フォードと米国の企業を中心に
取締役会が経営に重要な影響を与えた例が
本書の中に多数紹介されており、
そこから抽象化された概念には説得力があります。


個人的にはCEOやその後継者選びに関する
取締役会の役割についての記述が印象的でした。


日本では社長(CEO)と取締役会の役割が
明確に分離されていない会社がほとんどでしょうが、
本書にでてくる海外の例のように、
分離されていく方法に向かうのでしょう。


経営を学びたいという人にはお勧めの一冊です。
取締役会という視点から会社を見ることにより
違うことが見えてくると思います。



理念を活かすためには、それに対応する実行プラン
―その作成には取締役は参加せずに評価だけ行う―が必要で、
その内容は他社が用意にまねできないものにしなければならない。


「機能していない取締役」というのはたいてい決まった行動をとる。
(中略)
その動機はともかく、彼らは細かいところまで管理したがり、
議論を裏道に導いていく。


取締役のパフォーマンス評価のプロセスでは、
取締役会への出席状況や準備作業などという内向きな情報が
重視される傾向にあるが、
経営陣の人選や買収防衛への貢献のような外向けの活動にも
目をむけるべきだろう。


取締役会のなかからCEOを選ぶこと自体に
問題があるとは思えないが、頼まれもしないのに
手を上げる取締役がでてきたときには、ガバナンスの観点から見て、
直ちに取締役会から離れてもらうべきだ。


優秀な候補者を社内に保持する努力は、
後継者が決まったからといってやめるべきではない。
CEOにはなれなくても、彼らが社内でもっとも能力の高い
人材であることには変わりがないからだ。
ヘッドハンティング会社は、CEOがバトンタッチする瞬間を
絶好の機会と見ているので、新しいCEOと取締役は、
彼らにふさわしい仕事を用意すべきである。


わたしたちは、CEO候補者の名前が世間に知れたために、
候補から外さざるを得なくなったという会社をいくつも見てきた。


調査によれば、会社が衰退に向かっているときに、
CEOが何でも部下のせいにしたり、
あげくに解雇したりするということはよくあるようだ。


取締役会とCEO、そしてCROが
とくに注意しなければならない盲点がある。
確率は低いが、実際に起きた場合には重大な損害を引き起こす事象だ。








engineer_takafumi at 01:25│Comments(0)TrackBack(0)★一般書の書評 | ⇒ 経営

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