2016年04月12日

確率・統計であばくギャンブルのからくり

本日は谷岡 一郎氏の
確率・統計であばくギャンブルのからくり
です。
確率・統計であばくギャンブルのからくり―「絶対儲かる必勝法」のウソ (ブルーバックス)

本書は確率・統計という学問から、
ギャンブルがどう見えるか知りたくて購入しました。


確率・統計の本のトピックとして、
ギャンブルの話がでることは多いですが、
これはギャンブルだけに焦点を当てた本です。

ルーレット、ブラックジャック、競馬などをはじめ
パチンコや競馬、スポーツにいたるまで
確率・統計で期待値を計算するとどうなるか、
マジメに計算します。

その中で、よりよい戦略というものは存在するのですが、
巷で良く語られる「ギャンブルの必勝法」なるものは
イカサマ無しでは存在し得ないことがよくわかりました。

数をこなすと、ギャンブルはどうやっても
負ける運命にあるのです。



個人的には、ブラックジャックのカウンティング
(カードを覚えて有利不利を判定し、掛け金を買える戦略)
をとったときの議論が面白いと思いました。

また、野球チームに優秀なプレイヤーが一人入ったとき
勝率がどれだけ上がるか、という議論は
読むのが初めてで興味をもてました。


ギャンブルが好きで、
統計を学びたい人にお薦めの一冊です。
楽しみながら確率・統計を学ぶことができるでしょう。




サッカーフィールドで各チーム11人が対戦し、
審判が1人いれば、フィールド内の
誰か2人の誕生日が一致する確率は50%以上である


「ある女性が4ヶ月のうちに2回、ニュージャージー州発行の
宝くじに当たった」という事実が報道される。
その際、そのような確率は「17兆回に1回しか起こらない
離れ業である」とレポートされた。
しかし、1990年のニューヨークタイムズ紙は、
ハーバード大学の2人の統計学者の計算を根拠に、
「アメリカ合衆国のどこかの誰かにこうした出来事が
起こる可能性は、30回に1回近く」、
それほど驚くような数字ではないと冷静に報じた


ある日、車を運転しているときに、
10個の信号がすべて青で通過できるかもしれないし、
ウサギを1日に2回轢いてしまうかもしれない。
要するにめったに起こらない偶然は、
結構たくさん起こっているはずなのである。


4万人に1人程度が1000ドルを持ってカジノを後にし、
残り3万9999人はゼロでカジノを出ていくことになる。
900ドルを1000ドルにするだけで、これほど難しい。
試行回数が大きくなったときの確率は
まさに想像を超えているのである。
(ルーレットの赤、黒で)


丁半ばくちはヤクザが主催する賭場の
花形ゲームの1つであるが、
警察関係者の話によると、テラ銭は高いところで
買った分の10%(つまり控除率は5%)、
低いところで買った分の5%(つまり控除率は2.5%)
程度である。
つまり、期待値は95〜97.5%と意外に高い。
競馬場での控除率25%という数字は、
ヤクザの賭場(しかも、より高いテラ銭を取るところ)の
5倍もの控除を行っているというわけである。
純粋に「ぼったくり」である。


結論的な話をするなら、10倍の馬券を2回当てるより、
100倍の馬券を当てるほうが手元に残る金額は大きい。
つまり、ロングショット(大穴狙い)が期待値的に
正しい買い方であり、複勝ころがしはその逆である。


胴元にとっては総額で賭けられた金額こそが重要なことで、
特定個人が少々派手に勝とうが負けようが、
そんなことはどうでもいいことなのだ。


ギャンブルにおいて、確実に負ける方法
1、回数をやたら増やす
 (「ながし」や「ボックス」馬券を増やす)
2、常に同じ金額を賭ける
3、なるべく本命狙いに徹する


1日の長きにわたって考えてみると、
実はパチンコの期待値は97.63%もあるわけで
これは悪くない。
悪くないどころか「ラスベガスのスロットよりも良い」
とさえ言えるのである。







engineer_takafumi at 23:42│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 |  ⇒ 数学

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