2016年05月24日

理系に学ぶ。

本日は川村 元気氏の
理系に学ぶ。
です。
理系に学ぶ。

本書はタイトルにひかれて購入しました。


映画や小説、絵本などクリエイティブ界で活躍する
典型的な文系人間の著者が、
「これから何が起こるのか」ということを中心に、
様々な分野で活躍する理系人間にインタビューしたもの
をまとめたものが本書になります。


理系といっても、著者と同じクリエイティブ業界で活躍する
メディアアーティストから、ロボットクリエイター、医者、
宇宙飛行士、物理学者、会社社長など多彩にわたっており
理系人間とひとくくりにできない面白さもあります。

登場する方の専門分野は深く、難解なものも多いですが、
著者のシンプルで本質的な質問が、
対談をわかりやすいものにしてくれます。

また、人選が良いと思うので、ここに登場する人たちは
これから注目しておいた方が良いでしょう。


文系の人がさっと、理系の社会を知りたいと
思った時にお勧めの一冊です。
これから注目すべき理系の分野が明らかになるでしょう。



「I」を省略できない現代の西洋人は、
常に行動の主体というものが存在すると思っている。


今の世の中はルールをけっこう信じているから、困る。
「世の中のことは20%くらいは違っているかもしれない」
と疑っていないと、えらいことになる。


高校で文系コースか理系コースか選ばなければならなくなって、
理系コースを選びました。
文転はできるけど、理転はできないと思ったのが理由です。


子どもとか、子育てに疲れた嫁の相手とかは理不尽なことだらけで、
ロジックで説明できない(苦笑)。
だから、ありのままに受け入れて、現象として扱うしかない。
そういう経験を積んだ人は上司の怒りを自然現象として捉えられるし、
偉い人の腰巾着とか取り巻きになれるんだと思います。


グーグルの「機械にできることは全部やらせよう」というポリシーを
みんなが後追いしていたときに、逆に人の手間が必要な
サービスとして行き着いたのが、人間が参加する「ニコ動」。


「作り手は映画をを観てただ感動していてはだめで、
ちゃんと観方がある」と話始めたんです。
最初は普通に観て、例えば自分が泣いたシーンがあったら、
観終わった後にそのシーンを観直して、
映像で泣いたのか、音楽で泣いたのか、俳優の芝居で泣いたのかを、
自分の中で要素還元することが大事だと言ってました。


「まぁ、悪くないんじゃないですか」というのはほとんどだめで、
最初は反対意見が多いものの方が実際に
売れたりするものだと思います


欧米人にとって菌はばっちいもので、基本的に悪いものなんです。
だから、欧米では菌をやっつける抗生物質の学問は
すごく進んでいます。
一方で、日本は菌を活かす文化があって、
乳酸菌だけでなく納豆菌、日本酒や味噌など、
発酵食品は身体にいいとされてきた。
ミドリムシの培養は、そういう意味でも日本人にしかできないんです。


外部からの刺激や人と会ったりしゃべったりすることも必要だけど、
最後のところはやっぱり、一人でうんうん考えて出すものだ
と思っています。


『ピーター・パン』のティンカー・ベルにしても、
『ピノキオ』に出てくるジミニーっていうコオロギにしても、
主人公を助けてくれるのは、物知りなちっちゃい相棒なんですよね。
基本的に人はそういう存在を欲しているんじゃないかなと思います。


人もお金も急にコンピュータに集まってきた結果、
インフレみたいなことが起こってしまって、
どんなにきれいなCGを作っても感動しないし、
そんなに便利なアプリを作っても100円も払いたくない…
みたいな感覚が急に押し寄せてきた。
その虚しさから、またプロダクトとかリアルなものを所有して、
愛着をも持って使いたいという感覚が戻ってきたのかなと。


スマホの次は確実に人型ロボットの時代が来る。
たぶん5年後くらいまでにはスマホと2台持ちが当たり前になって、
10年後にはスマホとロボットが一体になっている。


最初にMacに触れたときに衝撃だったのは、
明朝で「あ」と打ってデジタル上で拡大していったとき、
どこまでも滑らかだったことです。


「自分が面白がっていることが、
意外と世界の人たちにとっても面白いんじゃないの?」
ってところでしか、世界に通用するものは生まれない


そういう人は数式を使って何度も訓練して、
ずっとそのことを考えていると、だんだん直感として
4次元が頭の中でイメージできるようになってくると言います。







engineer_takafumi at 21:01│Comments(0)TrackBack(0)★理系本の書評 | ⇒ 理系の人・理系社会

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