2016年11月15日

東大のクールな地理

本日は伊藤 彰芳氏の
東大のクールな地理
です。
経済と“世界の動き

本書は地理の勉強をしてみたくなって、購入しました。


「東大の地理」は、タイムリーな話題を外しません。
しかし、クイズのように「知っている・知らない」という
短答形式で出題されるわけではありません。

いまどうであるか、という「点」だけでなく、
どうしてそうなったのか、という
「線」としての理解が問われるのです。

つまり、受験問題という以上に、
その問題を解くことによって、大きな学びが得られる
良問であるということなのです。


本書では、予備校の地理講師である著者が、
そんな東大地理の問題の中から厳選した問題を
解説してくれます。

確かに、確かな知識を求めながらも、
社会にアンテナを張って情報収集していないと
簡単には答えられない問題が満載です。

ビジネスパーソンの知識の整理と思考力の強化として、
東大の地理は本当に良い素材なのだと感じました。
さすが、日本の最高学府ですね。

私は最後に地理を習って20年以上過ぎているので、
知識のアップデートとしても役立った一冊でした。


歴史の次に、地理をおさらいしたい
ビジネスパーソンにお薦めの一冊です。
楽しみながら、仕事力も高めることができるでしょう。





ヨーロッパEU28か国のうち、英語を公用語としている国は、
イギリス、アイルランド、マルタの3か国しかありません。


インドとアメリカ合衆国は、北極点を挟んで一直線に並んでいます。
つまり、インドとアメリカ合衆国はちょうど経度的に反対側にあって、
昼と夜が逆になるのです


EUも加盟国とともに権限(「EUと加盟国の共有権限」)を持ち、
加盟国も立法をすることができる分野がありますが、
もしEUがその分野についてEU法を制定すると、
EU法の方が優先されます(EU法優位の原則)
加盟国は、経済的な恩恵を受ける一方で、
独自の政策を行う範囲が制限されています。


インドは面積が1/3程度なのに、中国に次ぐ食糧生産が
できる理由としては、中国よりも低緯度にあって気温にも恵まれ、
季節風による降水が多いことが挙げられます。


北極圏航路は、海氷の縮小で利用が可能になったことで、
アジアとヨーロッパを結ぶ航路として、
ロシアをはじめノルウェーやカナダなどの沿岸国について検討され、
実用化がすすめられています。


1990年に比べて、世界の二酸化炭素排出量が1.5倍に増えている


中国は、驚くべき経済成長で、1人あたりGNIも高くなり、
世界の1/4の二酸化炭素を排出する国になりました。


アメリカ合衆国の州では、州都が人口最大都市となっているのは
珍しいパターンです。
ニューヨークのあるニューヨーク州ならばオールバニ、
ロサンゼルスのあるカリフォルニア州ならばサクラメント、
シカゴのあるイリノイ州ならばスプリングフィールドと、
大都市は州都になっていません。


エアバス社は、1970年にフランスとドイツの航空機メーカーが
共同出資して設立された国際協同会社です。
その後、イギリスとスペインのメーカーも参加し、
世界を代表する航空機メーカーになりました。
4か国が集まった目的は、アメリカ合衆国の
航空機メーカーに対抗するためです。


エアバス社の航空機生産は、各国が航空機の部品を
分担して生産し、それをフランスで組み立てるという、
国際分業によって行われています。


ドイツの自動車メーカーからすれば、自国よりも安価に
労働力が確保できるスペインは、魅力的な進出先です。
さらにドイツだけでなく、日本やアメリカ合衆国の自動車メーカーも、
スペインで自動車を生産すれば、
ヨーロッパ市場に関税なしで自動車を輸出できるので、
実際に進出が進みました。


東南アジアでは、タイを除いて植民地支配を受けたため、
農地は宗主国向けのプランテーションへと切り替えられました。
唯一独立を保ったタイが、周辺国への米の供給地となったのです。


かつて、エチオピアとリベリアを除いてヨーロッパ列強の
植民地だったアフリカ諸国は、
独立後も旧宗主国との経済的な結びつきが強く、
旧宗主国が現在でも上位の貿易相手国となっている
国が多くあります。
ヨーロッパにも近いモロッコは、こうした国の代表例です。


南アフリカ共和国を除いた国は、たったの30年で
2倍以上に人口が増加すると予想されています。


アメリカ合衆国の自治領であるプエルトリコや、
メキシコからのヒスパニックは、アフリカ系住民を抜いて、
最も多いマイノリティになりました。


アメリカ合衆国は、先進国のなかでは、
今後も継続的な人口増加が予想されている
数少ない国のひとつです。


新しい移民は、雇用機会の多い都市部に多くが流入します。
また、途上地域からの移民は、成功のチャンスを求める若者が中心で、
多産傾向をそのままアメリカに持ち込み、出生率も高くなります。







engineer_takafumi at 22:21│Comments(0)TrackBack(0)★一般書の書評 | ⇒ その他の本

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