2016年11月13日

たった6秒で怒りを消す技術

本日は安藤 俊介氏と デューク 更家 氏の
たった6秒で怒りを消す技術
です。


本書はオトバンクの会長である上田様よりご献本頂きました。
上田様、ありがとうございました。


本書はアンガーマネジメントの第一人者である安藤氏と
ウォーキングエクササイズで有名なデューク 更家氏が
「怒りを消す」方法を説いた本です。

安藤氏が怒りの理論、デューク 更家氏が体操の方法を
教えてくれるという、構成になっています。


普通、怒りというと心理的なものだと思いますが、
実際は心と身体は思ったより深く結びついていて、
身体を動かすことにより心を落ち着けることが可能なのです。

そういった意味で、デューク更家氏は、
「心技体」でなくて「体技心」です、と説きます。
確かに、嫌なことがあった時にも、
無理やり笑うと、気分も変わってきます。

写真やイラストも多く、字も大きめですので、
本に慣れていない人にも読みやすいでしょう。


怒りっぽい性格を直したい、
と思っている人にお勧めの一冊です。

気楽に、怒りを静める方法を学ぶことがわかるでしょう。




イライラしたり、カッとしたりしたときの強い感情は
常に一定で継続するわけではありません。
諸説ありますが怒りの感情がピークにあるのは、
6秒程度と考えられています。


楽しくないときでも笑顔をつくると、
心のバランスを整えるセロトニンや
快楽物質ドーパミンという物質が脳内で分泌され
ポジティブな気分になることが知られています。


グーパー、グーパー、と手を握って開くだけ。
シンプルな動きなので、怒りでどんなに
我を忘れていたとしてもできるでしょう。


怒りの衝動をこらえきれそうにないと感じたときも
思い切ってタイムアウトをとって
目の前のことから離れてしまうのも手っ取り早い方法です。


怒りの感情というものは、力の強い人から弱い人へ、
立場の強い人から弱い人へと向かいます。


上手に怒るということはどういうことかというと、
自分がどう感じているのか、どうしてほしいのかを
的確に相手に伝えることです。


むやみに「怒らない努力」をしないでください。
怒りの感情を上手にコントロールできないうちに
怒らない努力をすると、不要に怒りを溜め込んでしまい、
よいことは何もありません。


人が怒りを感じるのは、多くの場合
この「べきの境界線」の不一致によるものです。
自分の理想や期待を裏切られたとき、
「本当は●●すべきなのに」という思いを無視されたときに
ムカッとしたり、イライラしてしまいます。


アンガーマネジメントでは、自分の「べき」の許容範囲を
広げていくことをすすめています。
自分にとっての「当たり前」でも、相手にとっては
「当たり前」ではないこともあります。


私たちは何かや誰かに怒らされているのではなく、
怒ることを選んでいるのです。


「呼吸をする」というと多くの人が「吸う」から
はじめてしまうようです。
しかし、呼吸というのは吐かなければ吸えないのです。


現代人は身体と意識は離れていることが多いといわれています。
身体はここに在っても、意識は過去や未来に
飛んでしまいやすいからと言われています。


意識と身体が離れている状態は、
とてもストレスがかかるのです。
大人と比べて子どものストレスが少ないのは、
子どもの意識は身体から離れないからだといえるでしょう。


怒りの正体を客観的に捉えることができれば、
衝動的に反応して後悔するようなことがなくなります。


アンガーマネジメントが身についてくると、
人にやらせたいという気持ちはなくなってきます。
自分自身がうまくいっていると、
他人のことは気にならなくなるのです。
「誰かにやってほしい」と思ううちは
まだアンガーマネジメントが身についていないという証拠。


モノを壊して叫べば気分的にすっきりするような気もしますが、
単に怒りの対象に自分の意識を釘付けにするだけで、
何度も繰り返し不快な感情を味わうことになります。


怒りたいと思っていても、怒れない人って実は多いんです。


「心技体」という言葉がありますが、僕の場合は「体技心」です。
心は訓練しようと思っても、なかなかうまくいかない。
だからまずは身体から鍛えてしまおうというわけです。


いまの人って、すごい知識はあるねんけど、
意識が向いていない気がする。







engineer_takafumi at 23:58│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ その他の本

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