2016年11月30日

本音に気づく会話術

本日は西任 暁子氏の
本音に気づく会話術
です。
本音に気づく会話術

本書は著者のセミナーに参加し、
内容がよかったので購入しました。


本書のテーマは「相手の本音に気づく会話術」です。

ただ、相手の本音に気づくには、まず自分の本音と
向かい合わなくてはいけません。
自分の本音を探求したことのない人に、
他人の本音がつかめるはずがないからです。

自分の本音なんて、自分が一番良くわかっているはずだ、
と思うかもしれません。
しかし、自分の本音を知ることは、意外に簡単ではありません。
なぜなら、我々は社会生活をおくる中で、
たくさんの感情にふたをしたり、
社会の「べき」に盲目的に従ったりしているからです。

実際、本書の半分ほどは、他人より自分の本音と
向かい合う方法について書かれています。
これだけでも、自分の感情に素直に向き合えるようになり、
人とのつきあいや会話が楽になることでしょう。

自分の感情を動かせるのは自分だけなのです。
決して、他人に振り回されるものではないのです。


他者を理解しようとする人はもちろんですが、
自分の感情を上手くコントロールしたいと願う人に
お勧めの一冊です。
自分の隠された本音を見つけられるかもしれません。





多くの人が本音を誤解しています。
だから、真の本音とは何かに気づけた瞬間、会話は、
今まで経験したことのないやりとりへの変わり、
相手との関係はつながりを深め、
生きることそのものがもっと自然で、ラクになっていくのです。


魅力的な人には、嘘や無理がない。
「そのまま」なのです。
「言葉=その人」、という感じさえします。


自分の真の本音に気づけるようになると、
相手の本音も聞けるようになります。
なぜなら、自分の本音にたどり着けた人には、
相手が「本音に至る道」も見えるようになるからです。


本音が潜む場所は、いつだって感情という扉の奥。


相手が本音を言えないのは、話す技術がないからではない。
話してもいいと思える安心が足りないからなのです。


1、観察(Observation)
2、感情(Feeling)
3、ニーズ(Needs)
4、リクエスト(Request)


「本当はこれを手に入れたい」という自分の本音とは、
すでにわかっていることではなく、
これから見つけ出していくものなのです。


快・不快の感情は、「ここにニーズがあるよ」と
教えてくれる心強いパートナー。
ニーズに気づくための「入り口」なのです。


自問自答をすることで、あなたにとって大切なニーズ、
つまり「真の本音」が見えてくるのです。


多くの人が、この感情に任せてつい言ってしまう言葉を、
「本音」だと思い込み、本音は言わないほうがいい、
もめるから言ってはいけないと我慢しているのです。


押さえ込んでマグマ化した怒りは、部下や家族など、
自分が怒っても受け入れてくれそうな相手に向けて
爆発させがちなのです。


脳科学者ジル・ボルト・テイラーによると、
脳から放出された怒りの感覚をもたらす化学的な成分は、
90秒以内に血液中からなくなるそうです。


怒りは、90秒で終わらせられる。
もし90秒を過ぎてもまだ同じ怒りが続いているのだとしたら、
それは自分がそうなるように選んでいるのだと彼女は言います。


何を見ても、何を言われても、起こった出来事そのものが、
感情を生み出した原因ではない。
それがあなたのニーズを満たしたり満たさなかったりするから、
感情が生まれるのです。


自分にその感情を感じる許可を与えてあげてください。


私たちは相手の話を聞いているつもりで、
実際にはほとんど聞けていません。


相手の本音は、自分にはわからない。
そう思えた時、相手ことを決めつけずに話を聞こうとする
謙虚な気持ちが生まれます。
その時はじめて相手はあなたに心を開き、
本音を伝えてみようと思えるのです。


話の途中にごめんね。
いろんな話を聞かせてもらって、ちょっと私のキャパを超えそうなの。
ここまで聞いた話を一度言ってみてもいい?


本音への旅路のガイドを務めるには条件があります。
それは、自分の本音にたどり着いた経験があること。


自分を決め付ける人が、
本音を理解してくれるとは思えないからです。


本音とは、こんなふうに、あっちへ行ったりこっちへ行ったりと、
まるでダンスを踊るように会話をしながら心の海を潜り、
感情に気づいて、ニーズに気づくことでたどり着くものなのです。


DV(ドメスティック・バイオレンス)をされても恋人と別れられないのは、
暴力という手段が「愛」のニーズを満たしているからです。


アドバイスという手段は「解決」のニーズは満たしても、
「共感」のニーズは満たせないもの。


本音をガイドする時の聞き方は、いたってシンプル。
頑張らないことです。


自分と異なる意見には同意しなくていい。
相手がそう考えているという事実を、
ただ受け取ればいいのです。


本音を伝える時に最初に言葉にするのは事実だけ。


あなたという人間がどんな人なのかは、
あなたの言動を解釈するまわりの人が決めています。
あなたのことを見る人が100人いれば、
100通りのあなた(という解釈)が存在するのです。


あなた自身もそんな「あなたを見る人」のひとり。


「苦手な人」がいるのではなく、
その人の言動を「苦手だと思う自分の解釈」
があるのだと気づけるようになり、
相手を決め付けることがなくなっていくのです。


私たちは、感情を誰かのせいにすることに
あまりに慣れています。


感情を作り出すのは、あくまでも本人のニーズ。


「べき」は、あなたが大切にしている
価値観のひとつだと思いますが、ニーズとは少し異なります。


多くの場合、「べき」は、誰が考えたのかわからない
「持ち主不在の考え」として宙に存在しています。


「言われた通りになっていればいい」という
指示待ち人間が育ちやすくなるのは、
「べき」による管理の特徴だといえます。


「べき」に従う生き方は、
自分の人生の主導権を手放すことに等しい。
ある意味それは「ラク」ですが、
「クルシイ」の始まりでもあるのです。


「相手が自分のお願いにYESと言うかNOと言うかはわからない」
―この心境で口にしてこそ、リクエストだといえるでしょう。


相手にはNOという自由がある。
そして、相手にNOを言う選択肢がない状況でも、
相手のニーズを聞いて理解することはできる。


脳は、何かをしないことをイメージすることができない


そこにはすがすがしさがありました。
人間が、自分の気持ちを正直に言葉にすることは
なんて美しいんだろう。
気づけば私の不安の消え去っていました。


褒め言葉を素直に受け取れない理由には、謙遜もありますが、
相手にコントロールされるかもしれない恐れも
少なからず影響しているのです。







engineer_takafumi at 00:52│Comments(0)TrackBack(0)★一般書の書評 | ⇒ 書き方・話し方・言語

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