2016年12月21日

超・箇条書き

本日は杉野 幹人氏の
超・箇条書き
です。
超・箇条書き―――「10倍速く、魅力的に」伝える技術

本書は書評で評判が良かったので購入しました。


著者はグローバル経営コンサルティングファームの
A・T・カーニーのマネージャーとして、
幅広い経営コンサルティングで成果を上がる一方で、
大学でストーリーライティングを教えています。

そんな著者が、今回取り上げるのは「箇条書き」です。

ただ、本としては確かに箇条書きの
テクニックについて書かれているのですが、
本質は短い言葉で的確に伝える技術を説いた本
と考えたほうが良いかもしれません。

箇条書きの項目を並べるときの構造化の方法や
ガバニングといったテクニック的なことから、
どうやって、言葉に魂を吹き込んでいくか、
というところまで、書かれています。

魂を吹き込むといっても、
ただ、ぼんやりとしたものではなく、
MECE崩しや固有名詞の使い方など、
すぐ使えるコツも教えてくれます。

本書は伝えるプロの書いた本なので、
言葉の重みや展開など、本文自体からも
学ぶことの多かった一冊でした。


個人的には、
「隠れ重文」という言葉が心に残りました。


大事なプレゼンの資料を作る前に、
一読をお勧めしたい一冊です。
この本を読んだ後に資料作成すれば、
確かに資料の質が上がると思います。



相手が情報処理の負担をいとわない場合は、
箇条書きよりもベタ書きのほうがよい。


構造化で注意しなければならないことは何か。
それは「レベル感を整える」ことである。


「状態・現象」を伝える文と、「行為」を伝える文は、
相手のためにも分けてグルーピングする。
あとはグループの中で、情報を整理していくのだ。


状態・現象を伝えたければ自動詞を使い、
行為やそれによる因果関係を伝えたければ他動詞を使う。


責任を曖昧にする文化のために、日本語は
「自動詞を使って表現する」ことが多い。


本来は動詞であったところを名詞にして体言止めするのは、
全体像の理解を妨げる。


「ポイントは3つ」と宣言するのが、ガバニングである。


相手がまだ背景や経緯を理解していないときは、
いきなり結論をもってくるべきではない。
相手は何を提案されているのかわからず、
自分に関係があることとしての意味を見出せないからだ。


MECEで伝えたことが原因となり、
物語化に失敗してしまっているのだ。


固有名詞は、短い言葉にもかかわらず、
相手の関心を引くフックとなり、
より多くの意味を伝えることができるのだ。


抽象度が高く、直接は固有名詞を入れられないものでも、
例として固有名詞を下の段に加えるだけで、
急に箇条書きが生々しくなるのだ。
相手は引き込まれ、最後まで集中して読んでしまうのである。


最も引き込まれる物語とは、自分が登場するものだ。


超・箇条書きとは、言葉遊びでも、単なる技術でもなく、
相手のことをとことん考える作業でもあるのだ。


「スタンスをとる」ことだ。
スタンスをとるとは、伝えたいことに対して
「自分の立ち位置」を明確にすることである。


ラグビーで「強いタックルが必要です」と言うのも、
弱いタックルがよいというシーンは
ラグビーにおいては存在しない。
こうしたものが隠れ重言だ。
当たり前のことをもっともらしく言って、
何か言った気になっているだけだ。
相手にとってはなんの意味もない。


経営方針にこのような隠れ重言ばかり使っている企業は、
何か問題があると疑ったほうがよい。


「何をしないか」を明示して強調することで、
「何をするか」の意図を伝えるのだ。


ソフトな否定「AよりもB」


ソフトな否定「AからBになる」


形容詞や副詞は「数字」に変える


ビジョンには数字が必要だ。


ビジョンとして未来の姿を描くためには、それが「いつ」のもので、
「どの程度」なのかがわからなくてはいけない。


無難な道を選んでいないか。
他人の目を気にして逃げていないか。
これを自分に問い続けるのだ。








engineer_takafumi at 01:58│Comments(0)TrackBack(0)★一般書の書評 | ⇒ 仕事術、思考法・ツール

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