2017年01月09日

生産性

本日は伊賀 泰代氏の
生産性
です。
生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

本書はちきりんさんの自分の時間を取り戻そうと同テーマで
参考文献が同書と全く一緒だったので購入しました。

生産性という概念はこれから人口が減っていく日本では、
特に重要な考え方になります。

本書はマッキンゼーで人事育成、採用マネージャーとして
活躍した著者が、生産性の重要性とその高め方を語ります。

著者は人事が専門なので、
日本企業の人事の非効率性の指摘が鋭かったです。

特にトップパフォーマーと戦力外中年への対応が
圧倒的にダメなことが良くわかります。

また、マッキンゼーがどのような仕組みを作って、
仕事の生産性を上げているのかという実例は
とても参考になります。

人事システムなどは一社員では、
マネは難しいかもしれませんが、
資料の作り方や会議の進め方は
すぐに今の仕事に生かすことが可能だと思います。


個人的には、
同じ作業を10分でできる人と30分以上かかる人を
長く部内に併存させないこと、
という考え方が心に残りました。


仕事を速くするためのアイデアが欲しい人にお勧めです。
生産性を飛躍的に高めてくれる考え方と
具体的な方法が詰まっています。




この企業にとって最も生産性の高い状況とは、
「最終的に入社をする10人だけが応募してくる」ことです。


生産性の観点からみれば、こういった
「とにかく応募者を増やす」方法は、
最も避けるべき方策です。


たとえば、「東大生なら誰でも内定が出る」といった評判を
放置してしまうと、年々
「滑り止めの内定を確保するためだけに応募をしてくる東大生」
が増えてしまいます。


現実の建築案件にはいろんな制約条件がある。
その制限の中でいかにいい物をつくるかという挑戦こそが
新しい発想につながるのだ


ひとり分の履歴書審査に三分かけている企業が、
ひとりの学生の面接を三分で終わらせられる方法を見出せば、
書類審査の前に面接を行うことも可能になりますよね。


トップパフォーマーの潜在力を引き出すためには、
同じレベルにある仲間との切磋琢磨が不可欠ですが、
彼らの多くは日常的に「自分よりできない人」
とばかり働いています。


マッキンゼーのような組織では、
パフォーマンスの高い社員ほど厳しい環境で
働くことを求められるのです。
これは、パフォーマンスの高い社員ほど
ラクに仕事ができてしまう組織とは180度異なる環境であり、
これこそが、卓越した人材を数多く輩出できる
組織の力につながっているのです。


その可能性がある子どもに、やればできると
わかっているような目標を与えてはいけないのです。


米国の企業も解雇が可能だからといって、
スキルの低い社員をトレーニングもせずに
解雇しているわけではないのです。


制度上の制約から解雇は行わないというのであれば、
すべての人が少しでも活躍できるよう、
再教育にはより積極的に投資をすべきです。
それなのにトレーニングといえば新人研修と
新管理職向けが大半という企業も少なくありません。


本来、部下のスキルが上がれば
チーム全体の成果も上がるはずです。
なのになぜ、「成果を上げるのに忙しくて
部下の育成に時間が使えない」
などという話になるのでしょう?


同じ作業を10分でできる人と30分以上かかる人を
長く部内に併存させないこと―
これが組織の生産性を上げるために
管理職に求められている責務であり、
その最初の一歩が、ストップウォッチを使って
個々人の作業時間を定量的に把握することなのです。


正社員の人件費ではやる意味がないが、
派遣社員の時給なら続けてもよいという仕事に
高付加価値の仕事はありません。


一年に一度、仕事の閑散期に、
「部門内の仕事の洗い出しと、不要な仕事の廃止」
を行うことを習慣化すれば、
他にも多くのメリットが得られます。


常に三割と三%というふたつの生産性向上を目指す


達成すべき成果目標が、「相手の警戒感を解き、
こちらの新メンバーに親近感をもってもらうこと」や
「不満がたまっているようなのに、はっきり指摘してもらえない。
問題の原因を聞きだす必要がある」のであれば、
飲み会は非常に生産性が高い方法です。


コンサルティングファームではブランク資料を作らずに
情報収集を始めることは不可能(もしくはご法度)
とされています。


この資料のブランク部分に具体的な数字や情報が入れば、
我が社は意思決定ができますよね?


世の中には、情報が極めて豊富にそろっている分野と、
簡単には情報が見つからない分野があります。
しかし、前者が
「今の自分の仕事にとって、より重要な情報である」
というわけではありません。


「原則として資料の説明は禁止」というルールを作れば、
会議の生産性は大幅に上昇します。






engineer_takafumi at 01:35│Comments(0)TrackBack(0)★一般書の書評 | ⇒ 仕事術、思考法・ツール

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字